大恭建興

現場の様子(川崎の家3) その二

2023.06.16 / 家づくり

非公開の釣行を少しだけ公開。

先日、同港のベテラン船長の船の特等席に乗せて頂きました。

(他人に操船してもらうのは本当に楽)

でっかいルアーを投げて、でっかい魚を狙う釣り。

そう簡単には釣れないし、釣れなくてもいいんです。

(釣れた方がいいけど)

穏やかな海の上で夕日を眺めながら自分の好きな事が出来れば、

それはそれで幸せですから。

“川崎の家3”

小倉棟梁が現場で奮闘しております。

この物件は自社設計ではなく、有名アトリエ事務所勤務のS氏。

普段のダイキョー仕様と違う部分が多々あり、色々と勉強させて頂いております。

やはり普段と違う事をするのは、新しい発見や気づきがあり、我々にとって非常にプラスになります。

仕事でも筋トレでも何でも “負荷” を感じる瞬間が成長している瞬間であったりするわけで、

“苦労は買ってでもせよ” という古来からの言葉は、核心をついていますね。

・・・

上棟 ~ 耐力面材の施工 ~

~ 耐力面材の釘施工状況確認 ~ NG部の是正 ~ 気密テープ処理 ~

サッシ取付 ~ タイベックシート施工 ~ 防水テープ処理 ~ 外壁下地木材施工 ~

床断熱材(PSF3種90mm厚)施工 ~ 気密テープ処理 ~ 

壁内の断熱材は普段よりも高級品、高性能24kg(U=0.035)のグラスウールを御指定。

普段ダイキョーが使っているのは本州での流通量が多く、

価格がこなれている高性能16kg(U=0.038)。

標準仕様を高性能24kgにシフトしたい気持ちもありますが、地味に高いので二の足を踏む私。

グラスウールは綿状の断熱材なんですけど、

高性能24kgは繊維密度が高くて固い。断熱材が自立するくらい固い。

施工性は良好です。

屋根の断熱材はグラスウールボードを使用します。

これは32kg品という事で、もはや綿状というよりは板状のグラスウール。

登梁の間に大工がグラスウールボードを入れていきます。

80mm厚 + 80mm厚 + 42mm厚 = 202mm厚

グラスウールボードの施工完了後、防湿シートを張る。

シート継目は気密テープ処理。

その上に吸音ボードを張る。

ダイキョーが度々採用する格子天井の下地と同じ仕様。

屋内の反響音を軽減する効果があります。

天井仕上はラワンベニヤ張。

諸般の事情で、良質なベニヤが手に入りにくい社会情勢なので苦労するところです。

今回は建材問屋さんがキレイなラワンベニヤを在庫しておいてくれたので助かりました。

無垢フローリングはレッドパインのオイル仕上。

これもメーカー御指定の品。節が控え目で上質な雰囲気のパイン材です。

外壁は横張の板金をメインに、一部ジョリパット仕上。

板金の横ラインがサッシの横ラインと揃うように、割付を想定した設計となっております。

こういう細部への気遣いレベルが高く、熱意を感じます。さすがアトリエ事務所です。

大工工事は後半戦。

頑張れ小倉棟梁。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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