大恭建興

たまには一年点検の様子でも

2022.10.01 / 家づくり

昨年の10月2日にお引渡となった土合の家。

明日でちょうど一年が経過。

そろそろ一年点検の時期だという事で、秋晴れの空のもと、高橋監督と共に伺ってきました。

まずは外部からチェック。

外装に大きな変化や痛みが無いか、建物のまわりをグルっと一周して各部点検。

基礎コンクリートに軽度なヘアクラックがあった程度で、他は健全でした。

(ヘアクラックはコンクリート補修用スプレーで修繕します)

イタウバのデッキ材は異常なし。

当初は濃い茶色だったのが、

徐々に灰色化してきました。これは事前に御説明済みの経年変化。

レッドシダー材の外壁や手摺も異常なし。

このお宅はウッドショックの影響をスレスレ受けずに済んだ案件でして、

(ちょうど工事が始まる頃にウッドショックが本格化)

ウッドショック前の価格や材料仕様で建築された最終世代。

ウッドショックのお陰でいまや高級材となってしまったレッドシダーをたっぷり使用。

今現在の値段では、高すぎてなかなか使えません・・・

室内建具やサッシの動きに問題がないか確認。必要に応じて調整します。

室内の木製建具は乾燥収縮による動きがあるので、

調整が必要なケースもあります。

(このお宅は一年点検前にすでに建具調整済み)

YKKAPのサッシは優秀な工業製品なので、不具合が起こるのは稀。

(ただしツーアクション窓除く)

ボルドーパインの床材は良い感じにエイジングして、深い飴色に変化。

小さいお子さんが食事中に床を汚しまくるそうですが、

マメに掃除されているようでとても綺麗な状態。

冬場の湿度管理も適切なようで、乾燥収縮による隙間や反りもほとんどありませんでした。

高橋監督の頭にゴミが付いているのは、床下に潜って配管や白蟻の点検をしたから。

昨今の住宅は各種 “フィルター” がたくさんあるので、それらの維持保全が超重要です。

例えばエアコンの “フィルター” が埃で目詰まりすると、

暖冷房能力低下や消費電力増加につながります。

常識と言えば常識ですが、サボりがちなところ。

24時間暖冷房の場合はエアコン自体の稼働時間が長くて、

フィルターが汚れるスピードも早い。通常よりもマメに掃除しましょう。

また、24時間換気システムも室内排気口や本体にフィルターがあるので、

エアコン同様に定期的な清掃が必要。

お引渡時、入念に御説明するのですが。忘れる事もありますよね。人間だもの。

定期点検は、建物運営方法の再確認という意味合いも強いんです。

毎日使う海外製大型食洗器。5年程前からダイキョー標準仕様であります。

この高性能食洗器を末永く健全に使うため、運営方法にコツがあったりします。

これもお引渡時にレクチャーしている事ですが・・・

〇洗剤量をケチらない

その強力な洗浄力ゆえに、

少ない洗剤量でも食器は綺麗になってしまいます。

しかし、

洗剤が少ないと食洗器庫内や循環経路内に汚れが再付着して蓄積し、故障の原因となります。

適切な量の洗剤が必須です。

〇洗浄モードをケチらない

節水かつ省電力なECOモードばかりで運営していると、食洗器自体に汚れが蓄積しやすくなります。

洗浄水の温度が低くて自浄力もマイルドだからです。

定期的(例えば週に一回)に高温モードも使って自浄力を高めましょう。

〇庫内クリーナーでクリーニング

食洗器の庫内クリーナーで定期的(半年~一年)に庫内洗浄しましょう。

庫内にこびり付いた汚れや匂いを取り去ってくれます。

色々な専用商品があるのでどれも良いと思います。

ちなみに我が家はミーレのインテンスクリーンを愛用しております。

このお宅、上記項目を忠実に守って食洗器を運営して頂いたようです。

一年使った食洗器の庫内はとても綺麗でした。

 

食洗器に限らず、機器類は間違った使い方をすると、

性能を発揮できなかったり、寿命を縮めたり、ロクなことがありません。

説明書通り、我々の説明通り、運営して頂く事が重要です。

そこのところ、よろしくお願いします。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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