大恭建興

現場の様子(若草の家)

2014.07.09 / 家づくり

解体が進み、1Fから上を見上げるとこんな風景です。
昔の建物なので、梁の断面寸法などが現代と比べると細い。
これじゃ床のブワブワしたり、たわみ過ぎたりするので補強が必要です。
小屋裏の大梁は昔ながらの丸太梁↓
当時は製材された整形な梁材の方が高価だったとか。



床の下はこんな感じ。
土も乾燥状態を保っていて、床下の状態は良好。
長期優良住宅化リフォームなので、劣化対策等級の仕様を満たす必要があり、
このあたりも現代水準にアップグレードします。
防湿シート+防湿コンクリートで湿気対策とし、さらに地盤面から1m以内の木部は
防腐防蟻剤で処理。効果長持ちのホウ酸系防蟻剤をたっぷり塗ります。



旧浴室だった所の柱や土台はシロアリ被害の跡が。
築40年クラスの木造住宅の在来浴室は防水が甘く、下地の木材が湿気やすいので
シロアリ被害が出やすい所。
アリさんはもういませんが、もちろん部材を丸ごと交換します。



ずれたり割れたりしている屋根瓦も全面撤去。
重たい瓦は地震時に不利なんです。屋根が重い建物は地震力が大きく作用します。
新たに軽い屋根材を葺くことによって耐震性も向上し、
これも耐震改修の一部となるわけです。



瓦下地の防水シートはすでに役目を終えているようです↓
指で押すと簡単に破れます。これも全撤去。



野地板だけとなりました↓
強度的に不安な部位もあるので、この上に構造用合板と吸音板を張り、
しっかりしとした屋根下地を作ります。



そしてゴムアスファルト系の防水シートを張る。
これで屋根の防水機能が新築同等に蘇りました。
この上に屋根材を葺いていきます。。。。



小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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