暑い日が続きますね。
最高気温が30℃を超える日が多くなってきて、
本格的に夏を感じる今日この頃。
超高断熱住宅の冷房状況が気になるので、ちょっと覗いてみました。
データロガーを設置させてもらっている“中貫の家”。
HEAT20のG2グレード相当の超高断熱な家です。
玄関ポーチ(屋外)、LDK(1F屋内)、寝室(2F屋内)
の三か所に測定モジュールが置いてあり、
リアルタイムで外部サーバーに温湿度やCO2濃度などを記録しています。
今日の中越地区の天気予報は最高気温35℃だそうです・・・
ちょうどお昼頃のデータ↓
測定器はポーチの軒下、日陰になる部分に置いてもらっていますが、
輻射熱の影響でしょうか、外気温は38℃となっています。
すでに一度夏を経験しているお宅なので、
スダレによる窓の日射遮蔽も適切で、屋内は極めて快適な様子。
屋内の広さは63帖ほどありますが、
12帖用のエアコンを2階ホールに設置し、全館冷房を行っています。
1階LDKは26℃ほど↓
2階寝室も同じ温度↓
個室も温度差が無く、十分に冷えています。
ただし建具は開け放っている状態でしょうから、
閉じるともう少し温度ムラが出るような気がします。
外気温は昼夜で大きく変動し、夜は23℃、昼は38℃とその差15℃。
しかし屋内は気温変動が無く、昼夜通して家中25~27℃をキープしています。
素晴らしい室内環境です。
その要因は2点。
〇建物の断熱性能が極めて高いこと(HEAT20 G2グレード相当)
〇窓の日射遮蔽(スダレで直射日光を入れない)
これをしっかりやるだけで、
少ない消費電力で快適な全館冷房が出来るということです。
夏は、
「建物をしっかり断熱して、窓からの日射を遮る」
超基本的な事ですが、これに尽きますね。
超高断熱住宅の夏は・・・
2017.07.20 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士