“飯島の家”
軒裏は杉板張。
ウッドショックの影響は構造材以外の材木にも及んでおり、
内外装の仕上で使う杉板などもメーカーによっては品薄であったり・・・
随時仕入れ先を変えたりして対応しています。
今まで当たり前に手に入ったモノが手に入りにくくなったりして、現場は四苦八苦です。
昨日のめざましTVでもやってましたが、
ここ最近ではTOTOさんのベトナム工場がロックダウンで操業停止、
便座の部品が日本に入ってこないのでTOTO製主力便器は軒並み出荷停止という状況です・・・
ガス給湯器も品薄。入れ替え需要が増える冬が迫ってくる中どうなることやら。
久しぶりにグリーン色のガルバリウム鋼板を採用。
サッシはブラック色として、シックな色合いの外装となっております。
なんだかんだ初採用のソリド。キッチンのアクセント壁に使ってみました。
セメント板のような凹凸や色ムラがある新建材ですが、
新建材アレルギーの私でも嫌な感じはしません。悪くない。
むしろ自然素材っぽいというか、これはもはやセメント板です。無垢のセメント板です。
床は杉の赤身、壁と天井は珪藻土クロス、自然素材特有のマットな雰囲気の内装。
ダイキョー定番のシンプル仕立て。
奇をてらわないデザインを丁寧にやっていきたいと思います。
もともとあったお庭もそのまま生かして、リビングから眺められます。
庭の向こうには田んぼがあり、その先には信濃川の土手、さらにその先には東山連峰を望みます。
良い眺めです。
インナーガレージ併設のハコダケ仕様。
外構工事を終えれば、竣工お引渡しとなります。
構造:木造在来工法 耐震等級3相当(積雪1.0m時)
天井:セロルーズファイバー吹込 t=350mm
外壁:セルローズファイバー吹込 t=105mm(壁内)
床:PSF3種 t=90mm
サッシ:YKKAP APW330 (樹脂フレーム×複層ガラス)
換気:ローヤル電機SE200RS (ダクト式第一種全熱交換型)
Ua値:0.43W/㎡・k (Q-pex3.71)
C値:0.19 cm2/㎡ (竣工時実測)
温熱面は久しぶりのHEAT20 G1グレード仕様と、とびぬけたハイスペックではありませんが、
ハコダケ仕様という事でコストパフォーマンスに優れるのがポイント。
家族構成やコスト配分の優先順位を鑑みて、
温熱標準仕様(G2グレード)や全館冷暖房にあえてこだわらずに設計させて頂きました。
限られた予算をどのように配分するか、設計者の腕の見せ所ですね。