地盤調査の結果を鑑みて、環境パイル工法による地盤改良工事を行います。
防腐防蟻処理された木製杭を圧入。
1日でほぼ作業は完了。スピーディで騒音も少ないイケてる工法です。
その後、基礎工事がスタート。
地面の掘削から始まります。
定番の地中梁方式のベタ基礎です。
地盤改良杭の頭が見えますね。この上に基礎コンクリートが載る形になります。
スラブ下断熱材施工 ~ 防湿シート施工 ~ 鉄筋組立 ~ 鉄筋検査 ~
生コン打設(スラブと立ち上がり一体打設) ~ 養生 ~ 型枠解体 ~
基礎コンクリートが完成。
地中梁方式とすることで立上り少なくなり、開放的な床下空間となります。
床下エアコンの暖気が隅々まで行きわたる定番仕様です。
大工工事スタート。
地面に地下部分の木構造部(土台や柱)をホウ酸系薬剤で防腐防蟻処理します。
薬剤を噴霧していくと毒々しい緑色に染まっていきますが・・・
人畜無害なホウ酸系薬剤なので作業時も安心。もちろん住む人も。
土台を敷いて 1階の柱を立てて 2階床梁をかけて。
今年中盤から在来工法から金物工法にシフトしたので、作業もスムーズで早い。
梁を落とし込む時もサクッと入るし、
羽子板ボルトの代わりのドリフトピンだからラクチン。
無事に屋根までかかりました。祝上棟です。
地震時の偏心バランスを確保するため、
耐力面材は強度を使い分けています。
わざと弱い部分を造る事で建物全体としてはバランスがとれて強くなる、という感じ。
耐力面材を留め付ける釘の種類やピッチが場所ごとに違うので、
間違いのないように気をつけなければなりません。
またジョイント部はテープ処理を行い、確実な気密ラインを作ります。
その上に外壁付加断熱材を施工。
高性能な発泡プラスティック系断熱材、ネオマフォームです。
グラスウールによる付加断熱よりも諸々の現場管理が楽で、大工達の支持率も高い。
“現場の職人が作りやすい” って大切な事だと思う今日この頃。
(もちろんグラスウールにはグラスウールの良さがあります!!)
そのネオマフォームは45mm厚。
同じくらいの性能の付加断熱をグラスウール16kで行うと100mm厚が必要になります。
身近で例えるならば、
ウェットスーツがネオマフォームで、
ダウンジャケットがグラスウールのようなイメージ?違うか?
下地木材による熱橋が少なくて済むので、その点もネオマは有利。
担当は渋谷棟梁。腕を振るって頂きましょう。