既存部のリノベーション、順調に進んでます。
部分的に増築があり、
今回その部分の構造材は大工が手加工で継手や仕口を作ります。
ベテランの丸山大工は手刻みはお手の物。
ノミやノコギリを駆使して刻む複雑な形状をしたジョイント↓
昨今ではプレカットマシンによる機械加工が超一般的。
プレカット工場から加工済みの構造材が現場に運ばれてきて、
大工がそれを組み立てるだけ。
生産性やコストを考えると機械加工に軍配があがるので、
一般住宅で大工の手加工はほぼ行われていないのが現実。
イマドキの若い大工さんは仕事で“手刻み”をする機会が極端に少ないわけで、
技術の継承という意味でよろしくない事態です。
ちなみにダイキョーの専属大工達は全員、手刻みできます。
なんでもそうですが「やらないと出来なくなる」
増築部の断熱化↓
高性能グラスウール16kをたっぷり充填し、防湿シート張り。
既存部の断熱化↓
既存の外周部はすべて土壁。
その土壁は残す方向で考えているので、
柱の内法にグラスウールのような厚みのある断熱材は入れられない。。。
こういう時に役に立つのが薄くても高性能な断熱材。
土壁と柱のチリが30mm程あるので、そこにボード状断熱材を張り込みます。
フェノバボード(熱伝導率0.019W/m・k)
単位厚みあたりの断熱性はダントツです。
現場の様子(中貫の家) その二
2015.07.08 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士