大恭建興

雨漏りの恐ろしさ

2014.10.17 / 家づくり

お施主さんの了解を頂いて掲載します。
弊社施工物件ではなく、他社様施工物件です
ショッキングな写真に注意です。

経年による風化が始まった窯業系サイディングの塗り替え工事のご依頼を頂きました。
バルコニー廻りに外壁が浮いている部分があるので、
釘の締め直しをしようとコンコン叩きますが・・・一向に釘が効きません・・・



まさかと思い外壁を剥がしてみると、ひどい雨漏りの様子。
外壁下地の木材が腐っています↓
アルミ製の笠木(手摺)から雨水が浸入しているようです。



さらに防水紙を剥がしてみると、構造用合板が腐ってボロボロに↓
指で押すとズブッと穴があく。合板が溶けて無くなる勢い!
バルコニー自体が腐って落ちる寸前です。
このお宅はツーバイフォー工法なので、合板の強度によって建物が成り立っています。
構造的に極めて危険な状態。



バルコニー内側はこんな様子↓
明らかに笠木まわりの防水処理の不備が原因。
外からパッと見た感じはそこまで傷んでないけれど、
外壁の下では雨漏りによる腐りが進行していたという事例です。
バルコニーは取り壊す方向で検討します。



こういうのを見ると木造建築物の防水性の重要さを痛感します。
住宅瑕疵保険が義務化される以前は、
防水に関する細かな規定がありませんでした。
その辺は現場の職人まかせというケースも多かったと聞きます。
現在の新築住宅でも防水の施工基準と言うのは完璧ではなく、
施工者の知識や配慮に頼る部分も少なからずあります。
“パーフェクトな防水”を目指して日々精進です。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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