大恭建興

現場の様子(新潟中山の家) その三

2026.04.21 / 家づくり

週に一回の軽登山。続いております。

自宅からほど近い三ノ峠山。

雪もほぼ解けて登りやすくなりました。

徐々に体力も戻ってきたような気がします。

雪が解けると雪割草が咲きます。

山登りしているおじいさんやおばあさんはコレが好きですよね。

歩みを止めて写真撮ったりして。私も撮ってみました。

人生経験の浅い私はその価値をまだ理解できません。ただの草という認識。

これに感動するというのは、その刹那さでしょうか。

桜とか、花火とか、そういう類の話でしょうか。

そのうちわかるようになるのでしょうか。

・・・

“新潟中山の家”

ナフサショックで資材が手に入らないと工事現場にどんな影響があるのか?

というタイムリーな視点で上棟後の流れを見て行きましょう。

(このお宅の資材が不足しているという話ではありません。誤解なきよう。)

・・・

上棟したらまずは屋根下地のルーフィング(防水シート)を張るんですが、

これの不足が懸念されております。原材料がゴム×アスファルトという凄まじい石油由来感。

これが無いと雨から建物を守れないし、その後の工程である屋根仕上材の施工も出来ません。

続いて外周部に耐力面材を張っていきます。

今のところ吉野石膏の耐力面材は問題なく供給されておりますが、

その継手に張る気密防水テープは石油由来の商品なので入手難や値上の可能性があります。

テープを貼らないと次工程に進めません。

大きな問題なのが付加断熱材(ネオマフォーム)でして、

現在受注停止となっており納期未定という状況です。

代替できそうな発泡ボード系断熱材は軒並み受注停止中。最大の懸念点です。

これがないと次工程に進めないので外回りの工事はストップです。

発泡ボード系断熱材が手に入らないのであれば、

まだ比較的入手しやすいグラスウールで代替するのも一手。

ダイキョーも以前は付加断熱をグラスウールで行っていたので、

設計施工の知見はあります。

まだ設計段階であれば現実的な選択肢です。

※自邸の工事写真↓

それと、透湿防水シートも石油由来ですから入手難と値上の可能性があります。

床の断熱材。ポリスチレンフォーム。

国内主力メーカーは軒並み40%値上げのうえ、受注停止中。

壁の断熱材と同じく、これが無いのが非常に辛い。

使われる部位が基礎、床、壁、屋根と多岐にわたり、これを全く使わない建築なんてそうありません。

いまのところ柱や梁といった構造材は緊迫した雰囲気はありません。

ただ、構造用合板は接着剤を使っているからでしょうか、

値上と供給不安の話がチラホラ。

釘や接合金物は今のところ大丈夫。

24時間換気システム。第一種ダクト式全熱交換型。ローヤル電機SE200RS。

これもプラスチックがたくさん使われておりますが、今のところ供給に問題はありません。

壁内の断熱材(グラスウール)も今のところ供給に大きな問題はありません。

室内側の防湿ポリフィルムは50%値上げしつつ、品薄です。

樹脂窓(YKKAP)も心配になりますが、

PVCの原料は国内在庫が一定量あるようで今のところ値上や納期遅延の話はありません。

天井の断熱材(セルローズファイバー)も大丈夫。今のところ。

やはり繊維系断熱材は原材料に石油を使っていないから影響を受けにくい。

ただ、繊維系断熱材への需要集中があるようで普段よりも納期が長めとなっています。

気密断熱工事が完了した時点で中間の気密測定を実施。

気密測定は石油と関係ないので無問題。

総相当隙間面積 25 cm2 ÷ 実質延床面積 134.98 ㎡ = 0.185... = 0.18cm2/㎡

四捨五入ルールで C = 0.2 cm2/㎡ という結果でした。

基礎断熱と比べると気密が取りにくい床断熱工法の物件でこの数値は優秀です。

平沢棟梁ありがとうございます。

いかがでしょう?

建築工事というものはピラミッドのように積み上げていくものなので、

前工程が完了しないと次の工程に進むことができません。

ナフサショック・・・

早く事態が終息に向かうといいのですが・・・

今回の事態は単純に原材料(ナフサ)不足だけじゃなくて、

資材を売る側が在庫を出し惜しみしていたり、

資材を買う側が必要以上に買い占めていたり、

複合的な要因があるように思います。

人間の業を感じてしまうのは私だけでしょうか。

小幡 大樹

小幡 大樹

代表取締役社長・一級建築士

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