大恭建興

現場の様子(船江町の家) その三

2024.10.17 / 家づくり

“船江町の家”

上棟後、作業は順調に進んでおります。

耐力面材施工 ~ 釘チェック ~ 面材継手気密テープ処理 ~ 

外壁付加断熱材(ネオマフォーム45mm厚)施工 ~ サッシ取付 ~

タイベックシート施工 ~ 外壁下地木材施工 ~ 外部防水検査 ~

柱頭柱脚金物、筋交金物、短冊金物、ETC、

現代の木造在来工法の接合部は金物だらけ。

家中の金物を合計すると、相当な数になります。

それらの施工を一通り終えたら、構造躯体検査を行い、エラーが無いか確認します。

図面や規定通りに設置されているか、目視で全数チェック。

金物が付いているか?ビスの打ち忘れは無いか?ボルトは緩んでないか?

屋根板金を葺いて、雪止金具を設置して、軒先にはこのようなモノを設置。

“スノーメルトフェンス” なる商品であります。

住宅密集地かつ豪雪地帯の場合、

軒先で育った雪庇が隣地(隣家)に落下して御迷惑をおかけする可能性が高い。

通常の雪止金具だけでは雪庇の落下を完全に防ぐのは難しいんですね。

隣地(隣家)と距離を取れれば一番ですが、そうもいかない事も多々ありまして。

コイツを設置すると軒先の雪庇が育ちにくく、落ちにくくなるわけです。

さらに、雪庇による雨樋へのダメージも抑えられるというメリットもあります。

スノーメルトフェンス。雪国では重宝される商品であります。

壁内断熱材(HGW16K 105mm厚)充填 ~ 防湿シート施工 ~

外壁と同じく、床も付加断熱工法としております。

大引間にPSF3種b 90mm厚を入れて、その上にPSF3種b 30mm厚という断面構成。

木軸が付加断熱材で覆われる事で熱橋が無くなり、冬場の床表面温度がUP。

冬場のヒンヤリ感を軽減することができて、体感温度が高まります。

天井断熱材施工。

セルローズファイバー350mm厚。

気密工事が完了したタイミングで中間の気密測定を行います。

気密が取りにくい床断熱工法物件で C値 = 0.2 ならば優秀と言えるでしょう。

さすが渋谷棟梁、いつもありがとうございます。

また、気密測定と言うとC値ばかりが注目されますが、

隙間特性値 n も注目してあげてください。

 

n値は1.0~2.0の範囲内で表されるものでして、

1.0に近いほど小さな隙間が均一に散っているイメージ、

2.0に近いほど大きな隙間が集中しているイメージ、という感じ。

つまり、

適切に気密施工がなされていれば1.0に近くなり、

ダメな気密施工だと2.0に近くなると。

今回は n=1.07 ということで極めて1.0に近い数字。

渋谷棟梁、グッジョブ。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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