スタッフブログ

日々の仕事のこと、現場のこと、そして、ときどき暮らしのこと。
大恭建興のスタッフが、家づくりの現場から感じたことを綴っています。
住まいづくりの裏側や、私たちの仕事への向き合い方も、
少し感じていただけたら嬉しいです。

2024.10.21
リノベ現場の様子(希望が丘南の家) その二

“希望が丘南の家”

築25年の木造住宅のリノベプロジェクトです。

外壁を剥がしてみたところ、

既存の土台や柱に腐朽や蟻害はなく、全体的に健全な状態でした。

ただ、現行基準では当たり前の柱頭柱脚の接合金物がまったくありません。

(想定内!)

このお宅は1999年に新築されておりまして、

2000年の法改正でその接合金物が義務化されたので、

時系列的には辻褄が合います。

ちなみにその法改正のきっかけは1995年の阪神淡路大震災。

木造住宅の柱がすっぽ抜けて倒壊する事例が多かったそうで、

それを防ぐために柱の接合強度を高めようという事になったんですね。

例えばこの両側耐力壁の出隅柱、現行ルールならば20kNの柱頭柱脚金物が必要です。

1kN≒100kg ですから、地震時に2000kgという大きな引抜力がかかるという事になります。

大型乗用車1台分の重さ!!

接合金物が無かったら柱がすっぽ抜けて倒壊してしまう、、、だから金物で補強するんですね。

現行基準と同様にN値計算という手法で柱の引抜力を計算し、

それに対応した接合金物を選定~施工していきます。

構造体の金物補強が完了したら、

古い透湿防水シートを剥がして、外壁下地に面材を張ります。

新築当時に使われた構造木材は、おそらく未乾燥木材。いわゆるグリーン材。

(今ではあり得ませんが、当時としては普通にある話です)

ゆえに柱断面寸法が小さくなっていたり、柱や梁が捩じれていたり、

築後の乾燥収縮による歪みが全体的に散見されます。

躯体外面が平滑じゃない・・・凸凹・・・

外部面材を張ってもあちこち隙間が空いたりして、

気密施工もなかなか苦労しますね・・・

そんな隙間をシール材で埋めてくれる桝谷棟梁の優しさ。

外壁付加断熱材の施工。

雨濡れOK、経年劣化ナシ、高い断熱性能、みんな大好きネオマフォーム。

定番のネオマフォーム45mm。

併用する下地木材の規格サイズからすると、厚み45mm~60mmが現場で扱いやすい。

その後、新しい透湿防水シートを施工。信頼と実績のデュポンタイベック。

性能保証期間も20年と長めで安心です。

古いアルミサッシはすべて撤去して、

新しい樹脂サッシを新設。

YKKAPのAPW430。

トリプルガラスが入った高性能サッシであります。

壁内断熱材(HGW16k 120mm厚)施工 ~ 室内側防湿シート施工 ~

24時間換気システム(ローヤルSE200RS)施工 ~

床下の様子。

高基礎なので腹這いにならなくても入ることが出来ます。

カラッと乾燥していて、床組木材の状態も健全だったのでそのまま利用。

何でもかんでも撤去&新設だとコストもかさむので、状況を見極めながら使えるモノは使います。

古い断熱材は撤去して、現場発泡ウレタン断熱材を吹き付け。

床組の隙間や凹凸にも隙間なく入って行って、気密化も行える。

既存改修向きの断熱材と言えるでしょう。

断熱材の種類は多種多様でそれぞれ一長一短あるから、適材適所で使い分けると良いですね。

小幡 大樹
小幡 大樹
代表取締役社長・一級建築士

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