大恭建興

現場の様子(永田の家3) その三

2023.03.28 / 家づくり

私事ではありますが、長男が小学校を卒業しました。

彼と一緒に6年間を過ごしてくれた、家族親戚友達先生に感謝です。

長いようで短い6年間。親としても感慨深いモノがあります。

(学校行事等々は妻に任せっきりだったのであまり偉そうな事は言えませんが)

昔はあんなに可愛い男の子だったのに・・・

可愛い男の子がすっかり青年になった感・・・

今じゃあ反抗期のクソガキです・・・

“永田の家3”

耐力面材(EXハイパー)施工 ~ 釘の施工状況確認 ~ 面材継手気密テープ処理 ~ 

サッシ下地木材施工 ~ 外壁付加断熱材施工 ~ 

付加断熱材はネオマフォーム45mm厚。

発泡ボード系の断熱材の中では最も高性能(単位厚あたりの熱伝導率が低い)、

かつ、経年劣化が極めて小さい。

グラスウール等の繊維系断熱材と違って施工時に濡れても問題ないので、

降雨降雪量の多い新潟でも使いやすい材料です。

タイベックシート施工 ~ 各部防水テープ処理 ~ 外壁下地木材施工 ~ 
~ 外部防水検査 ~

基礎断熱材施工。PSF3種b  100mm厚。

土台のアンカーボルトにも気密テープが張ってあります。

(中静棟梁がやってくれました)

(頼んでないけど。高気密化への情熱を感じます。)

耐力壁施工 ~ 各部接合金物取付 ~ 電気配線 ~

構造要素の施工が完了したら、構造金物検査を行います。

設計図の通りに耐力壁等が施工されているか?

接合金物が適切に施工されているか?

ホールダウン金物のアンカーボルト穴にも気密化のためのシール材が充填されている・・・

中静棟梁・・・

(これも頼んでないけど)

壁内断熱材充填。高性能グラスウール16k 105mm厚。

その後、防湿シートを施工。

この工程は、大工の技量と気遣いで差が出るところ。

設計通りの断熱&防湿性能を担保するためには、適切な施工が欠かせないわけで、

これはやはり職人さんの腕にかかっております。

中静棟梁。いい仕事ありがとうございます。

天井(屋根)の断熱材施工。

セルローズファイバーを330mm~350mmの厚みで吹き込みます。

セルローズファイバーはこんな見た目。

グレー色の綿状の物体で天井裏が埋め尽くされます。

天井裏は梁や吊木があったりして、障害物が入り組んでおります。

そこに断熱材を施工する場合(天井断熱の場合)はこのような吹き込むタイプがベスト。

マット状やボード状だと、どうしても隙間が空いてしまうけれど、

吹込断熱材ならば、隙間なく断熱材で満たされます。

ここで中間の気密測定を行います。

ダイキョーの現場では常日頃から 

C = 0.1~0.2 cm2/㎡ 

という素晴らしい数値をたたき出しております。

今回は・・・! そのさらに上・・・! C値 = 0.0 cm2/㎡・・・!!

シーチがゼロですゼロ。凄いぜ中静棟梁。

厳密には、

総相当隙間面積6 cm2 ÷ 実質延床面積124.97 ㎡ = 0.048011522 cm2/㎡

となります。

C値の表記は小数点第二位を四捨五入するルールなので、

0.04以下になればゼロと言い張って良いのです。ほぼゼロって事で。

 

 

あくまで中間時の測定なので、竣工時の測定結果が正式なモノとなります。

でもまぁ、中間時だとしても凄いですね。中静棟梁の執念がそうさせたのでしょう。

竣工時、中間時含め、今まで C=0.0 cm2/㎡ を出したのは4件目かな?

過去に数件しかない、貴重な気密測定結果でした。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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