大恭建興

リノベ現場の様子(花園東の家) その二

2018.04.02 / 家づくり

リノベ現場の様子。

床、壁、天井、すべて解体され、骨組みがあらわになりました。

古い建物なので床下はコンクリートではなく、
防湿フィルム+押さえ砂という仕様ですが、
湿気もなくカラッカラに乾燥しています。
乾いていると腐りづらいしシロアリも敬遠してくれます。
床下はおおむね健全な状態。

レーザーレベラーで構造体の水平や垂直を確認。
若干の沈下や傾斜はありますが、築年数を考えれば妥当かな。
許容範囲内。しっかりしている部類ですね。

今時じゃありえない事。
「ポストを付けようと思ったらスジカイが邪魔だったので切りました」
リフォーム工事の際、よく見かける定番の光景です。
建築当時はこういう事が日常的に行われていたようですね。
換気扇を付けたいからとか、窓を付けたいからとか、
そういった軽いノリでスジカイを切ってしまう・・・恐ろしい・・・



一部、減築工事もあり。
木造在来工法のリノベーションは既存の骨組みを
いかにそのまま有効利用できるかが腕の見せ所。
構造体に大きな変化を与えると、
構造の補強や新設が増えてきて費用がかさむ。
だから構造は“そのまま”が基本。
(耐震補強は別ですが)



玄関ポーチ廻りを新しく作り直します。



大工が床組を作る。
水平を調整しながら組んでいく。
当然、仕上がれば平らな床になります。
白っぽい木が新設部。茶色っぽい木が既存部。



新耐震基準以降の建物なので耐力壁(スジカイ)の量は相応にありますが、
その接合部が現行基準とは違い、弱い。
土台と柱、柱とスジカイ、柱と梁、
そういった構造材同士の接合部を金物で補強していきます。



2階の床を支える梁も補強。



1階の床下地を張る前に、防腐防蟻剤を木部に噴霧。



高性能なフェノールフォーム断熱材を床に入れる。
そして下地合板を張る。



壁には高性能グラスウールを充填。
ダイキョーの新築工事でよく見かけるピンクの断熱材。
この上に防湿シートを貼っていきます。



もうしばらく大工工事が続きます。
頑張れ田中大工!!

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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