大恭建興

現場の様子(川崎の家2) その四

2021.12.24 / 家づくり

今晩はクリスマスイブ。

そのせいなのか道路が混んでいるような気がしますね。

近所のKFCでは警備員が交通誘導しておりました。書き入れ時でしょうか。

ちなみに佐藤君の奥さんは出産で里帰りなので、彼は独りぼっちのクリスマスだそうです。

クリぼっち佐藤。

・・・

防湿シートの施工。

壁内に水蒸気が入るのを防ぐから “防湿” シート(ポリエチレンシート)

結果的に気密性能に付与しますが、あくまで目的は防湿。

繊維系断熱材には適切な防湿層を設けましょう。

コンセントボックス廻りの気密テープ処理。

サッシ廻りの隙間は現場発泡ウレタン断熱材で埋めて断熱欠損を最小限に。

その後、石膏ボードを張ります。

このタイミングで中間の気密測定を行い、

気密施工に大きなミスが無いか確認します。

測定結果は C = 0.09 cm2/㎡ 四捨五入して C = 0.1 cm2/㎡ とバッチリ高気密。

自分で言うのもアレですが、弊社の気密工事の安定感は凄くないですか?

ほとんどの現場がC = 0.1~0.2 cm2/㎡ と言う状況。

凄いのは私では無くて現場の職人達ですが。

(気密性能が出やすいシンプル合理的な設計も要因と言うならば、設計者も凄い・・・!)

外壁施工が完了し、外部足場が解体されました。

ファサード側は杉赤身材にライトグレー着色。

ガルバリウム鋼板も同系統の色味とし、全体的に明るいグレー色でまとめました。

 

内装工事 ~ 電気設備器具取付 ~ 住宅設備機器取付 ~ 

内部クリーニング後、事務所スタッフ総出で竣工検査を行います。

キズ汚れ、電気設備や給排水設備の作動確認などなど。

ダメな部分を洗い出して、修繕や調整してお引渡しに備えます。

ほぼ標準仕様の海外製大容量食洗器。

ボッシュ製ならばいくらか在庫があるので、まだ大丈夫ですが、

その後の納期がどうも怪しい。

モノが国内に入ってこない状況で、本国からの納期回答も無いみたい・・・

お引渡日まで床下エアコン暖房を稼働します。

冬季工事の竣工直後は基礎コンクリートや仕上材に水分が含まれているため、

それらを飛ばすためにも必要な工程。一時的に屋内湿度がグッと上昇します。

テラス窓と床吹出スリット↓

吹出スリットが窓下にある理由は以下二つ。

〇窓からのコールドドラフト(冷気)に暖気をぶつけて相殺するイメージ。冷気を感じにくくなり快適性UP

〇サッシの結露防止

腰窓と床吹出スリット↓

床下暖気がスリットから出ているのが分かります。

収納棚を奥に有孔ベニヤを張って、そこからも床下暖気が出てくる仕様としました。

暖気と言っても27℃程度なので、ぬるい空気という感じかな。

階段の蹴込板にもスリットからも床下暖気が出てきます。

本格的に床下エアコンの家を作り始めてから早7年。

細かいノウハウも蓄積されてきて成熟されてきた感があります・・・

やはり床下暖房は暖かい。

床断熱の家と比べると床の表面温度が高くて、それに伴って体感温度も高くなる。

床の表面温度が室温と同じか少し高い程度。

足裏からじわじわと暖かさが伝わってくるので、室温がそこまで高くなくても満足できます。

構造:木造在来工法 耐震等級3相当(積雪1.0m時)

天井:セロルーズファイバー吹込 t=350mm

外壁:セルローズファイバー吹込 t=105mm(壁内) + ネオマフォームt=45mm (付加)

基礎:PSF3種 t=100mm

サッシ:YKKAP APW430  (樹脂フレーム×トリプルガラス) 

換気:マーベックス澄家DC  (ダクト式第一種全熱交換型)

Ua値:0.28W/㎡・k (Q-pex4.02)

C値:0.14cm2/㎡ (竣工時実測)

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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