大恭建興

外皮性能の現状

2016.09.20 / 家づくり

HEAT20の設計ガイドブックをようやく買いました。
これからじっくり読んでみたいと思います。
日本の住宅の温熱基準がどんどん良くなって、
ここ数年で一気に様変わりしそうです。



HEAT20って何なのか?・・・
の前に住宅の断熱基準のおさらい。
現在、国内で運用されているの住宅の省エネ基準は
“平成25年省エネルギー基準”というものがあります。
これは一世代前の“平成4年省エネルギー基準”と断熱スペック的には
ほぼ同グレードなんですが、残念ながらこれが国内最高水準の基準。
先進諸外国の住宅と比較したら極めて弱い断熱性能で、
「必要最低限の断熱気密性能」といったイメージです。
これを満たせば断熱性能は国内最高等級の“等級4”がもらえるわけです。

お国の方も「それじゃあマズイ」ということで、
2020年にようやくこの等級4が義務化になる流れです。
逆に言うと今までは断熱性ショボショボの家や、
極論ですが無断熱の家でも建築OKだったんですね。

唯一の最低限かつ最高の基準が義務化されたら、
それよりもハイグレードなモノを測る基準が必要です。
いずれ等級5とか6といった基準が出てくるでしょう。
HEAT20の温熱基準はそれらを見据えた高水準なモノサシであります。



具体的に言うとHEAT20にはG1グレードとG2グレードという二つの基準があり、
長岡(4地域)でG1がUa値0.46以下、G2がUa値0.34以下、という設定。
ダイキョーの建物の温熱グレードと照らし合わせると・・・
ちょうど同じような感じ!!

G1グレード≒ダイキョー標準仕様(Q値1.3程度、Ua値0.46程度)
「省エネ・環境の質・コストのバランス解」と書いてありますね。。。
俺もそう思ってました!!

じゃあG2は??

G2グレード≒ダイキョーのQ1.0仕様(Q値1.0程度、Uq値0.34程度)
「省エネ・環境の質の最適解」だそうです。。。
やっぱりな!!

つまるところ弊社建物の温熱グレードは基本的にG1G2いずれかに
相当するということです。

ダイキョーでもG2グレードに相当するお宅が増えてきました。
中貫の家、三竹の家、高野宮の家、栄町の家、花園南の家、などなど
外壁付加断熱+トリプルガラスサッシの家々ですね。
これらは“最適解”と表現してあります。
最適なんだなやっぱり。

かといってG1グレードが悪いわけではない。
G2の“最適解”に対して“バランス解”とうたってありますし、
費用対効果が高いのです。

とにかく、建物の外皮性能(断熱性能)は、
最初にしっかり造っておかないといけないってことですね。
ソーラーパネルとか蓄電池とか、ハイテク省エネ装置を導入するよりも、
まずは分厚い断熱材が入った家。これが一番大事。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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