耐力面材(ダイライト)張り↓
更なる高気密化のため、ダイライトのジョイント部に気密テープを貼ります。
贅沢にブチルゴム系の高耐久なテープを使用。
経年時の気密性能低下を少しでも抑えるためです。
ここまでやらなくても竣工時の実測ではそれなりに良い数値(C値)が出ます。
が、
10年後、20年後の経年時の気密性能まで考えると、やる価値があるかと。
外壁付加断熱の下地を組みます↓
付加断熱材の厚みが100mmなので、それに合わせて木下地を施工。
外壁材やサッシの重さで垂れ下がらないように専用のビスでガッチリ固定します。
なかなか大工手間がかかる・・・
地面に近い部分の材料は耐久性のあるヒノキ材としています。
さらに防腐防蟻剤(エコボロン)を塗布し、シロアリ対策。
そして、断熱材を入れる。高性能グラスウール16kの100mm厚。
内側には120mm厚が施工されるので、合計220mm厚の分厚い断熱層となります。
いいなぁ。将来の自邸もこのくらいやりたいものです。
ダクトが貫通する部分もしっかり断熱補強。
このような細かい箇所は発泡ウレタンで隙間なく塞ぎます。
そして、透湿防水シートを張る。
普段あまり使わない遮熱タイプのモノです。タイベックシルバー!!
少々?の遮熱効果が期待できると思われますが、効果は未知数。
きっと夏季の熱侵入を食い止めてくれるはず。
この超高断熱な壁体には無意味なのでは!?という意見もありますが、
プラシーボ効果できっと体感できるでしょう。
Q=1.0Wを下回るような超高断熱には外壁付加断熱が欠かせません。
初期投資の面でハードルはありますが、
数十年その家に住み続けることを考えれば安いものです。
屋内の温熱環境が劇的に良くなって、冷暖房費も大幅削減される。
トリプルサッシと外壁付加断熱と熱交換換気、
この3点を兼ね備えた超高断熱住宅が今後のスタンダードになっていくんでしょう。
現場の様子(中貫の家) その六
2015.11.13 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士