秋らしい過ごしやすい陽気が続きますね。
先日の見学会もそうでしたが、
冷暖房が不要なこの時期は高断熱住宅の恩恵を体感しづらい。
窓を開けはらって風を通した方が気持ちいですから。
「夏も冬も一台の熱源(冷暖房器具)で家中快適ですよ~」と私ごときが言い放っても
なかなかお客様には伝わらない。。。
建物本体の断熱性能が一定のレベルを超えてくると
全館を暖房する方がメリットが多いんですが、
部分暖房&間欠暖房に慣れている一般の方々にそれを伝えるのは難しい。
「エアコンつけっぱなしって無駄じゃない!?」
「部屋ごとに暖房しちゃいかんのか?」
などなど、疑問だらけだと思います。
やはり実際に暮らしてみてからのランニングコストが気になるところ。
OBの方々にご協力頂き、色々と情報を頂いています。
とあるお客様の電気料金の明細↓
暖房負荷のピークとなる2月分のモノです。
場所は中越エリア。5人家族です。
建物のスペックは・・・
○2階建て延床面積35坪ほど
○Q値1.5W/㎡・k
○床下エアコン1台で全館暖房
○オール電化
当然ですが、エアコンは1か月間つけっぱなしです。
安いです。喜んで頂いています。
真冬を過ごした感想を奥様に伺うと・・・
「寒いという不満はない」
「1階と比べて温度差はあるが、2階の個室まで暖かい」
「物干場のサッシだけ若干結露する」
とのこと。
サッシの結露に関しては中々難しい部分です。
洗濯物を干す狭い部屋ですから、高湿度となりシビアコンディション。
恐らく相対湿度は80%超え。外気温は0℃となれば結露もやむなしです。
APW330の限界でしょうか。
サーキュレーター等で空気を動かす等の対策が考えられます。
一冬越してみたリアルな声です。
全体的にはご満足頂いているようで何よりです。
全館暖房の電気代
2015.10.02 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士