建築の同業者があつまる「住学」という会にて、上越で「暮らしの工房」さまの物件見学会があるということで大喜びで行ってまいりました。
優れた意匠や独自性のある空間を普遍的なデザインでまとめつつ、高いレベルでの高気密高断熱や耐震性も実現しており、建築知識ビルダーズなどの業界紙にも取り上げられる最先端の設計事務所です。
珍しいくの字型の平面形を、普遍的な切り妻屋根や無塗装の杉板でまとめた意匠。不整形な部分にも一つ一つの意味が宿っており、光の伸び方、影の落ち方、視線の抜け方や奥行き感のつくり方に強い思いを感じます。
大きな空間ではなくとも、細部の細部まで配慮を重ねて作っていけばこれだけ多様で心地よい空間ができるんですね…感動。とても刺激になりました。
活かせる部分はどんどん自分の仕事に活かしたいですね。床下エアコンとの相性や柔らかさもあってあまり使えませんが、杉板のフローリングはやっぱり素敵だなあ。
せっかく上越まできたのでお昼はもちろんラーメン。
上越にも数々の有名店があり、悩ましいところではありますが今回は「龍馬軒」をチョイス。
11時半頃に到着。運よくあまり並ばずに入店できました。
超行列店とのうわさを聞いていましたが、コロナ禍の影響でしょうか…決して並びたいわけではありませんが、少し寂しく感じます。
多数のアンティークグッズ。内装は古民家風のレトロデザイン。独特の世界観です。
豊富なメニュー。心惹かれるメニューばかりですが今回は担々麺をオーダー。待ち時間に聞き耳を立てましたが、担々麺と麻婆麺のオーダーが多そうでした。
スムーズなオペレーションによりそれほど待たずに到着。
整列されたチンゲン菜。肉味噌にナッツ類、朝天唐辛子。行雲のごとくたゆたうラー油。食欲をそそる見た目と香り。フォトジェニックであることも現代においてはとても重要な要素ですね。
写真ではわかりませんが、トッピング類の下で麺もきれいに折りたたまれており、つよいこだわりを感じました。
スープに関しては、一般的な担々麺よりも胡麻の印象がかなり強い。多種の胡麻が凄い量で使われており、スープもプチプチと噛んで飲むような具合。
胡麻の旨味とコクが出すぎると食べていて辟易してしまいますが、スープに加えられた酸味がバランスを取ってくれるので濃厚すぎる印象はなく、箸が止まらぬ仕上がりです。
麺はストレートの中細麺。固ゆでなので混ぜるのは一苦労。加水率が低めでよくスープを吸いますが、吸わずとも胡麻ペーストや肉味噌がぐんぐんと絡んできます。
コシがありパツンと切れる麺はインパクトが強くて好みが分かれるかもしれませんが、濃厚すぎないスープとはうまく補完しあっておりバランスよく感じました。
数々のトッピングも、担々麺にありがちな「途中で飽きる」ことがないように効果的なものばかり。
しゃきっとしたチンゲン菜に様々な食感を与えてくれるナッツ類。
ただザーサイは、酸味があっていいアクセントですがちょっと塊が大きすぎ?な気もします。あくまで一つのトッピングなのに、これだけ魅力的なラーメンの中でわりと支配的なポジションにいるように思いました。もっと細かく刻まれていればよかったのか…
とはいうものの全体的にとても高いレベルでまとまった素晴らしい担々麺です。あっという間に完食。あまり多くの担々麺を食べてきたわけではありませんが、今までで一番美味しかったんじゃないかな。
次は麻婆麺を食べてみたいですね、いつか必ずまた来ます。というわけで上越からのお声がけ、お待ちしております。