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以前、書いたブログ↑
2020年の省エネ基準義務化は見送られ、代わりに?
“省エネ性能の説明義務制度”というものが来年から始まる事になりました。
建築士が建築主に対して建物の断熱性能等をキチンと説明し、
省エネ基準に適合しているか否かをお伝えするという制度。
適合義務化ではないので、
断熱仕様が貧弱で省エネ基準をクリアできないような住宅でも
説明をすれば建てられるということですね。
適合義務化への第一歩というところでしょうか。
この制度に関する説明会が開催されるので、佐藤君と参加してきました。
しかし “省エネ性能の説明義務制度” の具体的な説明はほとんど無く・・・
聞きたかったのはそこなんだけどなぁ・・・
半日かけて高気密高断熱住宅の設計施工の初歩的な話ばかり・・・
隣の佐藤君は耐えきれず、眠りについていました・・・
断熱材の厚みイメージを比較してみました↓(高性能グラスウール16k想定)
左が長岡市で現行の省エネ基準をクリアするために必要な断熱材の厚み。
右が昨今のダイキョーの施工物件で多い、HEAT20 G2基準に相当する断熱材の厚み。
現行の省エネ基準をスレスレでクリアしたとしても、高断熱とは言い難い、寒い家です。
窓はバンバン結露するし、屋内の温度差は大きいし(非暖房室は寒い)、暖冷房費用も多額。
現行の省エネ基準というものは、その程度の断熱性能なんです。
やはり、家中快適にかつ経済的に全館段冷房するならば、
最低、G1基準、出来ればG2基準をクリアしたいところ。
30年とか、40年というスパンで、快適に経済的に住み続けるには、
G1以上の断熱性能は必須だと思うんですけどね・・・
それよりもはるかに下位グレードである、H28省エネ基準は決して高いハードルではありません。
しかし、なぜか、それすら義務化出来ない住宅業界。
不思議でなりません。