大工工事、どんどん進みます。
外周部のダイライト張り↓
ダイライトと言う名のこのボード状の板材には様々な役目があります。
〇耐震性
9ミリ厚で壁倍率2.5倍と、構造用合板と同等の耐力を発揮。
外周面すべてにダイライトを打ちつけ、モノコックに近い構造とします。
腰壁や垂れ壁(窓の上下の壁)にも張ることで準耐力壁となり、
耐震性に余力が生まれます。
さらにスジカイを併用し、偏芯バランスもとることによって地震に強い家になるわけです。
〇気密性
ボード気密工法で重要な、
「外周部のボード材で気密を確保する」という原則。
柱や梁に密着させて打ち付けることにより壁体が密閉され、気密層となります。
〇透湿性
グラスウールなどの繊維系断熱材を使用する場合、
面材の透湿性が極めて重要です。
要するに「湿気の通しやすさ」。
ダイライトは構造用合板やOSB合板と比較すると、
非常に透湿性が高いのです。
壁体内の湿気をスムーズに外部に排出し、
繊維系断熱材の弱点である壁内結露を防ぎます。
〇防火性
一般的な市街地だと建築基準法22条エリアが多く、
外壁に一定の防火性が求められます。
ダイライトを使えば比較的容易に防火の規定を満たすことが出来るので、
防火性の観点から言っても優れものです。
という具合に、
上記の4項目を1枚のボードでまかなえる素晴らしい材料です。
まぁ類似商品は色々あるので、ダイライトに限っての事ではありません。
数年前までは「かべ震火」という、厚み9ミリで壁倍率3.0倍の材料を使っていましたが、
生産終了してしまい、今はダイライトを採用することが多いです。
あとは、屋根のアスファルトルーフィング(防水紙)のラップ長を確認↓
100ミリ以上必要な個所。OKです。
下屋と外壁の取り合い部↓
こちらは250ミリ以上。余裕でOK。
アスファルトルーフィング(防水紙)が確実に施工されいているのを確認してから、
屋根仕上材を葺く↓
ガルバリウム鋼板、タテヒラロック工法。
玄関ドアは超高断熱な木製品↓
これも最近のお気に入りです。
U値=0.7W/㎡・kを誇る超高断熱ドア。
一般的なアルミ断熱ドアのU値は良くてせいぜい、2.3W/㎡・k程度。
レベルが違います。
床の下地合板を張る前に、掃除機で隅々まで清掃↓
超キレイな床下です。
現場の様子(喜多町の家) その五
2014.09.03 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士