大恭建興

現場の様子(花園南の家2) その二

2019.05.18 / 家づくり

地盤改良工事(環境パイル工法)を終え、基礎工事が進む。

定番の地中梁仕様のベタ基礎です。基礎断熱+床下エアコンの家にはこれがベスト。

掘削~鉄筋組立~鉄筋検査~型枠組立~アンカーボルトセット~アンカーチェック。

スラブと立ち上がりの生コンを同時に打設する“一発打ち”

コンクリートの打ち継ぎが無いのでシロアリが入りにくく、

基礎断熱工法特有のシロアリリスクを大きく低減。

基礎の立上りが少なく開放的な床下空間となります。

築後の床下点検作業もやり易いというオマケ付き。

基礎が出来上がったら大工工事がスタート。

土台はヒノキ乾燥材+防腐防蟻処理。

効果長持ちのホウ酸系薬剤を噴霧。アンカーボルト穴や凹凸部にもシャバシャバと。

薄いグリーン色に染まっていきます。

建て方作業。

土台を敷いて、柱を立てて、梁をかけて、、、

棟木が上がるから“上棟”と言います。

大きな垂木を用いた屋根断熱工法です。

屋根の防水シートを張って、無事に建て方作業が完了。祝上棟。

その後、防火耐力面材(ダイライトMS&モイスTM)の施工。

この面材が気密層になるので、継手には気密テープを貼り更なる高気密化を図る

耐力面材の施工状況チェック後、付加断熱材の施工。

薄くても断熱性をしっかり確保できる発泡プラスチック系断熱材で、

俗にフェノールフォームと呼ばれるモノです。

A:グラスウール断熱材による付加断熱

B:発泡プラスチック系断熱材による外張断熱

どちらもやってみましたが、どちらも一長一短ありますね。

Aは施工手間がかかるが材料は安い

Bは施工手間は少ないが材料は高い

他には雨天時の施工性やサッシの納まりなど、様々な要素が絡んでくるので、

一概に決めるのは難しい。

サッシ廻りは防水上の弱点となりやすいので

専用の防水部材を使って確実に納めましょう。

今回は通常の“半外付け”というやり方で、木造の新築住宅のほとんど全てがこの納まりです。

しかし、この窓を付ける位置も奥が深い。過去ブログ参照↓

https://daikyokk.exblog.jp/26698398/

自邸のようにサッシをインセットするとこの部分の防水処理が複雑怪奇となる。

これはどんな建築系教科書にも載っていないレアケースで、

窓のインセットにする初挑戦する建築屋は「ここの防水処理どうしよう!?」

という事態に陥る。

だから一生懸命に考えて、信頼性の高い防水手法を編み出す。

サッシをインセットするのであれば防水は有耶無耶にせず確実に行いましょう。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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