“宮本町の家”
私が現場ブログをサボっているうちに竣工お引渡と相成りました。
竣工写真を眺めながら設計概要を解説しましょう。
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ソファやダイニングテーブルを置かない床座仕様のリビングダイニング。
あれもこれもと欲張らずに思い切った決断により、広々とマルチに使えるようになりました。
敷地西側が開けているため、連窓を配置して風景を切り取る。
(夏はスダレで日射遮蔽)
階段と組み合わせた畳の小上りの居心地も良さそうです。
この空間の主役となるであろう座卓は、
弊社の御近所にある家具屋さん “nine” の丸い座卓が置かれます。
家族みんなで円卓を囲って食事・・・
そう言えば私が育った実家のリビングダイニングにも大きな丸い座卓がありました。
爺ちゃん婆ちゃん父ちゃん母ちゃん叔母さん弟と私、計7名で無理なく食事していた記憶があります。
大人数でも対応しやすいのが丸い座卓の魅力ですね。椅子いらないし。
南側はパッシブデザインのセオリー通り大きな窓を設置。
外部にはコンクリートテラスを設けて、外ゴハンスペースも確保しました。
交通量の多い西側道路からの視線をブロックする造りになっております故、
気兼ねなく外ゴハンを楽しめると思います。
2階ホールはマルチに使えるフリースペースとしております。
ここも家族みんなの居場所。本を読んだり勉強したり。
子供達が大きくなったら間仕切壁を設けて個室化する予定です。
また照明はライティングレールとすることで、家具レイアウトの変化に対応できます。
2階床の一部はスノコ仕様。
1階~2階の空気の廻りが良くなり、
全館暖冷房の温度ムラも軽減できます。
下から見上げるとスカートの中が見えちゃうのが難点ですが。
西側外観。
2階の窓はドレーキップ窓として、屋内からスダレを設置できる構造に。
目に触れやすい1階外壁はウッドロングエコ仕上の杉板張、
他はコストパフォーマンスに優れたガルバリウム鋼板という仕様。
延床面積27坪と比較的コンパクトな家ではありますが、伸び伸びと暮らせそうな雰囲気です。
そう、
住まいに関しては、「広さが豊かさ」という時代は終わり、「質」を問われる時代が到来しております。
本当に豊かな住まいとは何か?という問いに対して、
日本人全員の意識が変わってきているんですよね。きっと。
「豊かな住まい」を施主様に届ける事が出来るよう、我々も日々勉強です。
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・許容応力度計算による耐震等級3(積雪1.0m時)
・Ua値 0.25 W/㎡・k(Q-pex4.2) ※HEA20G2グレード 断熱等級7
・C値 0.12 cm2/㎡(竣工時実測)
・床下エアコン1台による全館暖房
・壁掛エアコン1台による全館冷房
・ZEH(oriented)認定