大恭建興

現場の様子(東栄の家) その四

2023.05.02 / 家づくり

正面側はグレー色に着色した杉板の鎧張り。

天然木の経年変化後(灰色化後)の色と同色に塗装すると、

経年でグレー色が弱ってきても(剥がれてきても)目立たない。

つまり、新築時の色味と、10年後の色味が同じ色になるという事。

木製外壁の経年変化が苦手な方におススメの仕様です。

5年経った自邸の外壁↓

ウッドロングエコ仕上の木製外壁は、最初は均一なコゲチャ色。

雨掛かり部から徐々に灰色化していって、最終的には均一なシルバーグレー色になる。

この変化の途中のムラ感は、好みが分かれますね。

私は全然気にならないタイプです。

中村棟梁が内部の石膏ボードを張り終えたら、ヌリカベDIY開始でございます。

西洋漆喰をローラーで塗っていきます。

プラネットウォール クイック&イージー という商品。

商品名にある通り、ローラー塗りで施工しやすいのが特徴。

クイック&イージー・・・素早く簡単に・・・言うほど簡単じゃないけど、コテヌリよりはずいぶん楽。

あらかじめ練ってある商品ですが、水と分離しているのでしっかり攪拌してから塗っていきます。

今回は家中の壁、ほぼ全てこれを塗りました。

Kさん、お疲れさまでした。塗り厚の均一で仕上がりも上々だと思います。

ヌリカベDIY完了後、クリーニング。

そして本日、竣工現場検査を行いました。

お引渡しに向けて最後の修正&調整を行います。

2階に設けた7.5帖の趣味室には “これでもか!” と言うくらい棚を設けてあります。

施主様所有の書籍や趣味のアイテムが納まる予定でして、

この棚が全部埋まるとすると相当な重量です。

そしてこの部屋は2階・・・床組も強靭に造りました。

一般住宅の床の積載荷重は180kg/㎡程度のところ、

今回は倉庫の積載荷重を適用し、約400kg/㎡で構造計算しております。

一般住宅の2倍の強度を有する床です。

まるで図書室。

片流れ屋根のアイコニックな外観。

概要は下記の通り。

・許容応力度計算による耐震等級3(積雪1.0m時)

・Ua値 0.24 W/㎡・k(Q-pex4.20) ※HEAT20 G2グレード・断熱等級7

・C値 0.08 cm2/㎡(竣工時実測)

・床下エアコン1台による全館暖房

・壁掛エアコン1台による全館冷房

中村棟梁がいつも通りしっかりとまとめ上げてくれました。

施主様にも喜んで頂ける事と思います。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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