外周部全てに耐力面材を張る。
ダイライトMSもしくはモイスTMを使う事が多い。
防火規定をクリアしつつ、
耐震性も担保し(倍率2.5倍~3.8倍)、
一定の透湿性もある(壁内結露防止)、
とても便利な建材。
これが新住協の“ボード気密工法”のかなめとなる。
ボードのジョイント部は気密テープで処理し、徹底的に隙間を埋める。
耐力壁や接合金物の施工が完了したら第三者機関の構造検査を受ける。
家中に膨大な数の金物が使われているわけで、
大工も人間ですから間違ったり忘れたりすることもあります。
構造図面通りに適切に施工されているかしっかりとチェックし、施工ミスを防ぐ。
そして、透湿防水シートを張る。
工事現場でよく見かける白いシート。
湿気は通すけど(透湿)、水は通さない(防水)、だから透湿防水シート。
レインウェアでもありますよね、ゴアテックスとか。
汗を外部に放出するから内部が蒸れない、でもちゃんと雨は防ぐ。
家も人間も同じで、内部が蒸れない方が良いし、雨は防いだ方が良い。
サッシが付きました。
下地木材とサッシフレームの間に専用の防水テープを挟み込み、
防水性を高める。
壁の断熱材施工。
高性能グラスウールを隙間なくはめ込み
防湿シートを隙間なく張る。
ここの施工精度が悪いと、色々とマズイ事が起こる。
グラスウールなどの繊維系断熱材を採用する場合は、
高気密高断熱が得意な手練れ工務店に依頼しましょう。
気密工事にかかわるのは大工だけではない。
電気屋や配管屋も壁に穴をブスブスとあける。
あけた穴には責任を持って気密処理をしてもらわねばならない。
現場は雪に覆われて、駐車スペースや資材置場の確保にも苦労する。
大雪による道路状況の悪化や除雪作業などで全体的に工期が遅れ気味。
工事中のお施主様の方々、申し訳ありません。
早く溶けて欲しい!!ほんとに!!
現場の様子(吉崎の家) その四
2018.02.19 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士