大恭建興

冬の家庭訪問

2017.12.15 / 家づくり

点検やメンテナンスでOB様宅をお伺いするわけですが、
冬場は暖房具合などのリアルな話をお聞きできるので非常に有意義です。

まず“栄町の家”の一年点検↓
この日の長岡の最高気温は3.1℃、最低気温は0.3℃
床下エアコン1台で30坪超の平屋が足元からポカポカになっている。
少し晴れ間があればこのように南面から日射熱が大量に入り込み、
室温がグングン上がる。
このサッシだけは日射熱取得を重視して複層ガラスとしている。
(他はすべてトリプルガラス)
窓が無料の暖房器具となる。



気象庁のデータを見ると日照時間がどれくらいあるのか、わかる。
秋田、山形、新潟といった日本海側は冬季の日照時間が短い。
冬の晴れ間が極端に少ない。
新潟の冬空は鉛色ですよね。



太平洋側の仙台を見るとその差歴然。
南面窓を冬季の日射取得面として利用するのは
太平洋側が相当に有利だということ。
でも新潟だって日射量がゼロというわけでは無いので、
日射取得をやる価値はある。



エアコン運転は順調なようです。
室外機は防雪タイプとし、栃尾の豪雪に負けないように。
同じ長岡でも旧栃尾市の冬は別格。
事務所近辺の3倍以上の積雪がある。



エアコン室内機のフィルターはホコリで汚れ気味。
24時間連続運転していると汚れるのも早い。
電気代に直結するところなので、マメに掃除しましょう。
電気代の明細もGET!!(Eさん御協力ありがとうございます)




同じ日、“弓町の家”にて。
エアコン機器の初期不良で御迷惑をおかけしましたが、
修理後は非常に快適な様子。
外気温は1℃でしたが、1階の室温は20℃程度。
床面温度が24℃と暖かいので体感温度はもっと高い。
1台の床下エアコンで足元から家中が暖かい。
犬氏もご満悦。





“摂田屋の家”にも伺いました。屋内は快適そのもの。
南面は日射取得重視で複層ガラス。
他は保温性重視でトリプルガラス。
冬の晴れた日、窓からの日射熱は半端じゃない。
室温はどんどん上昇し、床下エアコンはアイドリング状態。





これからの家づくり。 「家中を冬暖かく夏涼しく」というのは当たり前。
しっかり考えるべきは燃費の話。
躯体の断熱性能を高めたり、日射熱を取り込んだり遮ったり、
様々な工夫や配慮でランニングコスト(冷暖房費)を抑える。
間取りやデザインも大事ですが、
まずは基本性能を高めることに徹しましょう。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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