大恭建興

現場の様子(自分の家) その五

2017.05.10 / 家づくり
屋根下地のルーフィング(防水シート)施工↓



屋根材の施工↓
一般的なガルバリウム鋼板よりも耐久性がUPした、
SGL(エスジーエル?スーパーガルバリウム?)鋼板としました。
価格も少しUPしますが、
母材の耐久性は従来のガルバリウム鋼板の3倍だそうです(ホントか!?)
自邸のように屋根に太陽光パネルを載せる場合、屋根材の耐久性って重要です。
例えば将来、屋根材のメンテナンス(塗り替え)を行う事になった場合、
太陽光パネルの下部ってどうやって施工するのでしょう。
そうなればパネルの脱着工事が必要ですよね。
外して、クレーン車で下して、地面に仮置きして、また吊り上げて、取り付ける。
相応の費用がかかることでしょう。
だから屋根材は高耐久でメンテナンスが不要なモノが好ましいと思います。



外周部に張る耐力面材↓
普段はダイライトを使うところだが、
理由があって少々値が張るモイスを採用。。。

リノベーションの宿命ですが、
古い構造体は柱や梁などが反ったり痩せたりしているケースが多いんですね。
建築時のプレカット精度や材料の乾燥収縮などが要因としては考えられます。
これは木造だから仕方のないところ。
そんな平滑でない柱や梁の側面(凸凹面)に
粘りのないダイライトのような耐力面材を釘で打ち付けると。。。
割れてしまいます。。。
そういった意味では構造用合板がベストなのですが、
防火性と透湿性が確保できないので難あり。



ダイライトよりもモイスの方が粘りがあり、割れにくいです。
(あくまで個人的感覚。大工達も同意見。)
くぎ打ち機で柱や梁にモイスを張る↓



面材に釘がめり込みすぎると設計通りの強度が出ないので、
釘打ち機のパワーは抑えめで、最後は手締めする。



モイスの継ぎ目は気密テープ処理↓



サッシを取り付ける前にストレッチ防水テープで処理↓
3面が交差するこの部分が雨漏りしやすいところなので、
これは標準仕様です。



サッシを取り付けて、屋内から見るとこんな感じ↓
多少の雨水が流入しても、防水テープが木下地を守ってくれる。



基本の窓はYKKAPのAPW430です。
樹脂フレームにトリプルガラスが入った高性能窓。
性能と価格のバランスもよく、
ダイキョー物件でも採用率が高くなってきました。



自邸は“ドレーキップ窓”というタイプをメインに使っています。
日本ではあまり馴染みがない開閉方法で、
ガラス部が室内側に開きます。
メリットは・・・
〇外側にスダレなどの日射遮蔽物をセットしやすい
〇気密性が良い
〇窓の外側の拭き掃除をしやすい
デメリットは・・・
〇ギミックが複雑なので高価



外壁付加断熱の下地施工↓



ダクトや配線の貫通部の気密処理↓
シーリング材で隙間を埋める。
ここは主に電気屋さんと配管屋さんの仕事。



ダクトや配線の貫通部の断熱補強↓
木下地で箱を作って、発泡ウレタン断熱材でR部の隙間を埋める。



付加断熱材を入れていく↓
105mm厚の高性能グラスウール。
柱内と併せて、225mm厚の断熱層となる。


小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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