念願のサーモカメラが事務所に届きました。
これがあれば、壁や天井など、あらゆる場所の温度分布を目視することが出来る。
あなたもプレデターになれるという事です。
自分たちが造っている建物の熱的弱点が把握でき、
床下エアコンの温度ムラ、断熱施工などの更なる改善に役立つはず。
サーモカメラと言ってもピンからキリまで様々なモノがあり、
ウチのカメラは一番左上のヤツ↓
「ポケットサイズの簡単サーモグラフィ」だと。
実売価格は10万円程度と、エントリーモデルですね。
先日、東京大学の某先生のサーモカメラを見せた頂く機会がありましたが、
それは「300万円」と言うお話だったので、きっと一番右下のヤツでしょう。
その写真も見せて頂きましたが、解像度や画角が全然違いました。
価格差≒性能差であります。
でもまぁ我々の様な工務店レベルはこのクラスで十分。
床下エアコン運転中の中貫の家を撮ってみました↓
写真左側にある床スリットから暖気が出ているのがわかる。
エアコンの近くと遠くで床面温度が違うのも一目です。
床下の様子↓
少し見づらいですが、暖気が上に溜まっているのが確認できる。
基礎コンクリートとの温度差がよくわかる。
外気に接している外周部のコンクリはやはり温度が低い。
↓窓。APW430。
ガラス面は室温に近いがフレーム部が青い。
国産最高峰のサッシでもフレームからこうして熱が逃げているわけだ。
頭では分かっていることだけど、こうして目視できるとオモシロイ。
こちらはAPW331の真空トリプル↓
床スリットとの対比で青い部分が目立つ。
先日のブログでも書いた通りで、
結露が早かった下枠部分の表面温度はかなり低い。
春よ、来ないでくれ。
サーモカメラ、偉大なり
2016.03.11 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士