“石内の家”
地中埋設物対応と大雪の影響で着工が少し遅れてしまいましたが、
工事は順調に進行中であります。
まずは地盤改良工事(湿式柱状改良)からスタート。
地中埋設物の位置や規模を調べてて図面に落とし込み、
改良杭の配置と基礎構造を全面的に見直し。
埋設物の地耐力は無いものと見なし、地中梁構造のベタ基礎で対応する事としました。
地盤保証も付けられるという事で一安心です。
言葉にすると簡単だけど、実務的にはそれなりに苦労があります・・・
いい経験をさせて頂きました。
事前に調査した埋設物をかわしながら、改良杭を施工していきます。
ほぼ計画通りに地盤改良工事が完了。よかったよかった。ホッとした。
その後、遣り方を作り、基礎工事を進めていきます。
掘削 ~ 砕石転圧 ~ 防湿シート施工 ~ 外周型枠組立 ~ 鉄筋組立 ~
改良杭の間隔が広い部分の立上りは梁配筋だったり、
見たこと無いようなサイズの地中梁があったり、
木造2階建ての基礎構造では中々見られない様相です。
(埋設物が沈下しても成り立つ計算ですから、そうもなろうかと)
鉄筋検査とアンカーボルトチェックを経て、生コンクリートの打設です。
いつも通りの “一体打設”
スラブと立上りの生コンを同時に打設します。
冬季という事で温度補正、Fc=33N という高強度のコンクリートを使います。
簡単に言うと
「寒いとコンクリートが固まりにくいから、通常よりも強いコンクリートを使うよ!」
という感じ。
打設後の凍害対策も大切。
1月(厳寒期)の生コン工事という事で、打設後の一晩はテントを組んで加温養生します。
打設直後の生コンは水をたっぷり含んでいるので、寒いと凍ってしまい、
“凍害” という状態になります。
コンクリートの肌がボロボロになったり、強度不足になったり。
この時期の外気温は氷点下が当たり前なので、何かしらの対策を講じるべきです。
生コン打設後すみやかにブルーシートで覆って、現場をビニルハウス化。
中で複数の練炭を焚いて、一晩中暖めてあげます。
現場で火を扱うので、安全管理のため、現場に泊まり込みです。
高橋監督、ご苦労様です。(車中泊&晩酌を楽しんでいるという噂もある)
練炭ですからね・・・一酸化炭素中毒にならにように注意が必要です。
予報通り夜から早朝まで外気温は氷点下。
練炭の働きによりテント内の温度は8℃くらい。
良質な基礎コンクリートになる事でしょう。