木製サッシを積極的に使いたいと日々思っていますが、
なかなか高価なモノなので本格的な採用に至らない。
“価格”と“性能”の2点だけ考えると、国産樹脂サッシが最高。
こなれた価格で高断熱。とにかくコスパが良いんです。
だからそこに落ち着く。
でも、
木の窓には樹脂窓には無い独特の“風合い”や“雰囲気”があり、
それがスペシャルなオーラを生むんですね。
家中すべての窓を木製サッシにしたらとんでもない価格になるので、
せめてリビングのテラス窓だけでも木製にしたいところ。
これなんかすごくいい感じ↓
クネアズード。ドイツ製。
トリプルガラスでU値0.9Wって書いてありますね。スバラシイ性能です。
当然ですが、中も外もすべて木。木です。
風雨にさらされる外部は保護塗料を塗ってあります。
木製サッシの定番、アンダーセン↓
これも輸入サッシです。
複層ガラス仕様でAPW330と同程度の断熱性能。
心材は木ですが外側が樹脂でカバーリグしてあり、メンテナンスフリー。
屋内からは木のフレームが見えます。
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問題はやはり価格。
普及サイズのテラス窓で比較してみましょう。
W≒1.65m H≒2.0m 片引窓もしくは引違窓を前提で、
YKKAP APW331のペアガラス(U値1.91W)の価格を1.0とした場合。
APW331真空トリプル(U値1.39W)が1.7
アンダーセン(U値1.81W)が3.3
クネアズード(U値0.9W )が8.3
アンダーセンで3倍、クネアズードは8倍!!
この事実を知った上で木製サッシを選ぶことが出来るかどうか。
クネアズードはともかく、
アンダーセンならば手の届く価格帯。ぜひ。
木の窓を入れよう
2015.12.16 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士