長方形の敷地に建つL字型の家。ガルバリウム鋼板に囲まれた室内は、自然素材のやわらかさに満ちている。
玄関ホールから伸びる回り階段を上ると、開放感あふれるLDKが広がっていた。
住み心地を訪ねてINTERVIEW 04
長岡市H邸 2024年入居 夫婦+子ども1人プラスαが満載。冬暖かく夏涼しい
2階リビングの住まい

「カーテンを閉めきることなく暮らしたい」
H夫妻の中で、マイホームの夢は大きく膨らんでいた。「思いつくままに、優先順位をつけながら」挙げた項目は100に及んだという。そんな中「マスト」だったのが2階リビング。「せっかく建てた家でカーテンを閉めきって暮らしたくなかった」。ダイニングキッチンやロフトともつながるリビングは、勾配天井とL字型の開口によって開放感抜群。斜めの天井も、双方向に抜ける眺めも、2階だからこそ可能になっている。


稼働エアコンは1台。それが間取りに対する最適解
ダイニングキッチンの上にはロフト、回り階段の上には洗面スペースをはじめとする水回り空間。LDKはさまざまな空間が仕切りなく配され、階段を介して1階ともつながっている。そんな大らかな間取りに対して、稼働するエアコンは1台のみ。夏は2階に取り付けた1台で、冬は階段脇のもう1台で、快適な温熱環境をまかなっているという。「最適な温熱環境とは?」。常に間取りと併せ、探り尽くしている命題に対して、今回、設計者が出した答えがこれだった。大前提には、G2グレード以上の高断熱を標準とする理念がある。

「驚き」のアイデア。プランが決め手に
H夫妻にとっても高性能は必須だった。「お互いの実家が冬、めちゃめちゃ寒くて。冬でも裸足で暖かく過ごせたらと思っていました」。候補のビルダーも性能で絞り、実は、別会社にほぼ心が決まっていたという。気持ちを変えたのはプラスαに満ちた大恭建興のプランだった。ロフトに至る階段は片持ちにして飾り棚に、かまちは斜めに、洗面台は目立たなくも使いやすい場所に。「やられたって思いましたね。至るところに"ワオ"という驚きがあったんです」。
仕切りのない2階で暮らし完結
洗面台は、暮らしの目線からは見えない絶妙の位置に置かれている。左手にランドリーや水回りを配置することで、キッチンからの動線も良く、家事が並行して行える。また1階の階段脇にも洗面台。外から帰ったらその足で手を洗って2階へ。「2階には扉がほとんどないので自動掃除機で掃除できてとってもラク」と話してくれた。




1階には収納力のある玄関と個室
収納スペースのある土間には、シューズやコートのほか、玄関にあると便利なものたちを納めている。さらに玄関ホールから続く1階には、リモートワークをしているHさんの書斎など個室を配置。3人家族の暮らしはほぼ2階で完結し、1階には一人一人の時間とメリハリが効いている。

長方形の敷地に建つL字型の家
ガレージを抱えるように建つL字型の住まいは、Hさん曰く「コンパクトな敷地を活かしていて、土地に対しても正解でしかない」。暮らし始めて10カ月、今でも夫妻は毎日「いい家だね」と言い合っているという。「冗談みたいですが、これが本当の話で」。隅々まで美しく整えられた住まいは、「きれいを保ちたくなる。暮らしが楽しい」自然の結果だと二人は口を揃えた。