昨年お引き渡しした “真砂の家”
先日、一年点検に伺ってきました。
ウッドロング仕上の杉板外壁も経年変化が少しずつ進んできて、
良い塩梅に馴染んできた感じ。
建物正面側が西側という事で
海からの季節風と西日の影響によりもっと早く灰色化が進むかと思いましたが、
想定していた程ではありませんでした。。。立地条件で色々差があるものですね。
外壁は目視チェックで点検し、特に問題無いことを確認。
南側に設けたプライベートな庭では、
施主様による植栽工事が少しずつ進行中。
グランドカバーも増殖して勢力拡大しておりました。
また来春、色々手を加えられることでしょう。
私、
OB様宅に伺うたび、電気代の明細書を確認させてもらっています。
実燃費のデータもたくさん蓄積されてきて、色々な事が見えてきました。
今回もちょうど一年分の電気代が出そろったタイミングなので、
施主様から月々の電気代データを頂きました。
御了承のもと、公開させて頂きます。
2019年11月 ¥8,164
2019年12月 ¥14,821
2020年01月 ¥19,974
2020年02月 ¥16,866
2020年03月 ¥11,661
2020年04月 ¥9,135
2020年05月 ¥5,595
2020年06月 ¥5,493
2020年07月 ¥6,081
2020年08月 ¥8,161
2020年09月 ¥9,194
2020年10月 ¥5,609
合計 ¥120,754
・給湯とコンロは都市ガス
・床下エアコン1台による24H全館暖房。室温は21℃程で運営。
・2F壁付エアコン1台による24H全館冷房。室温は27℃程で運営。
・暖房時は加湿器なしで相対湿度40~50%程度をキープ
・延床面積37坪(吹抜込)(ゆったり目の4LDKで二階建て)
・Ua値 = 0.31 W/㎡・k C値 = 0.25 cm2/㎡
諸条件はこんな感じ↑
ちなみにQ-pex(燃費計算ソフト)の燃費シミュレーションとほぼ同じ金額です。
ホントは同じにならないはずなんですけど。
(床下エアコン暖房って基礎コンクリートからの熱ロスが大きい)
(初年度は基礎コンクリートからの水蒸気放散が多く、潜熱にエネルギーを奪われる)
(2019年冬は暖冬だったから上記二項目による増額が相殺された感じ)
特に変わったところもないダイキョー定番の温熱仕様と暖冷房方法のお宅です。
この電気代をみてどう思われますか?安い?高い?
ちなみに2019年冬は暖冬だったため、
どのOB様宅も想定より暖房費用は少なく済みました。
ただ、そういったランニングコスト云々よりも、
「こういう家中が暖かい家に一回住むと、もう以前の家には戻れないよね~」
とOB様は皆、口をそろえておっしゃいます。
とにかく、その快適さに衝撃を受けると。
この日も寒い日で、床下エアコンを運転されていましたが、
晴れ間がのぞけば南面からの日射熱で室温が上昇し、
エアコンはアイドリング状態になっていたかと思います。
冬の南面からの日射熱を取り込む、パッシブデザインの基礎的な手法です。
暖房も冷房も湿度管理も順調そのもので、
うまく住みこなして頂いているようです。