ここ最近は少し暑さも和らぎましたが、まだまだ夏が続きます。
夏場の打合せで頻繁に話題にあがるのが「遮熱シート」なるもの。
ほとんどの商品がアルミホイルの親分のような質感。
「断熱」ではなく「遮熱」という効果が期待でき、
外部から内部に熱が入ってくるのを軽減してくれる。そんなイメージ。
何となく良さそうで、良いモノ感がありますよね。
採用を検討することが度々ありますが、なかなか本格採用に至りません。
いつも弊社が行っている温熱計算は「断熱」の計算ですから、
私には遮熱性能の計算は出来ません。
ほとんどの実務者がそうだと思います。
だから費用対効果の検討がしづらい。コスパがよくわからん、というのが本音。
これから着工する超高断熱住宅(Q1.0住宅)でも採用検討中ですが・・・
超高断熱な躯体に「遮熱」はどれほどの効果を期待できるのか・・・
ただ、やらないようりもやった方が温熱的にはベター。それは間違いないと思います。
もしやる場合、特に気を付けるのは「空気層を2重に設ける」ということ。
遮熱効果を最大限に発揮するには、
遮熱シート自体を躯体に触れさせないことが重要だそうで。
何かにベタッと張り付けるような施工方法はダメってこと。
下地材や手間賃も余計にかかる。これもコストUPの要因ですね~。
そのコストUP分で断熱材やサッシのグレードを上げた方が良いような気もします。
「遮熱」は謎だらけです。頑張って勉強します。
遮熱シートの効果って
2015.08.25 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士