屋根工事完了。
瓦葺きだった屋根はアスファルトシングル葺きになりました。
ガラス繊維とアスファルトで出来た基材(シート)に天然石が吹付けてある屋根材で、
金属屋根には無い柔らかな風合いが魅力。
昔はオークリッジプロという商品名だったのが、今はリッジウェイと呼ぶようで。
耐久性と価格のバランスも良くて、割とお気に入りの屋根材ですね。
耐震補強も終え、順調に工事は進みます。
続いて高断熱化。
長期優良住宅化リフォームなので、
高レベルの気密断熱性能が求められます。
省エネルギー対策の等級4を満たすべく、
下記のような断熱工事を施します。
・窓の断熱化(イマドキの断熱サッシへすべて交換)
・屋根の断熱化(アクアフォーム吹付)
・外壁の断熱化(アクアフォーム吹付)
・床の断熱化(フェノールフォーム充填)
元々ほとんど断熱材が入ってない家なので、
温熱環境は劇的に改善され、快適な空間へと生まれ変わります。
古い建物は床下地の強度も不足気味なので
1F床組も新設してます。
レーザーレベラーで水平出しもキチンと行い、平らな床となりました。
断熱材(フェノールフォーム)を根太間に落とし込みます。
屋根と壁の断熱はアクアフォーム。
この年代の木造だと、
柱や梁などがが乾燥収縮で反ったりねじれたりしてます。
加工精度の問題もあり、柱も120mm角と110mm角が混在していたり、、、
そんな状態なので、
柱外側にボード状の材料を張っても柱とボードが密着せず、
どうしてもの隙間が出来てしまう。。。
ボード気密工法のような「面材で気密化」という考え方だと
やはり無理があります。
現場発泡のアクアフォームならそういった隙間も埋めてくれるので、
簡単確実に高気密化できます。
昨今は多種多様な断熱材、断熱方法がありますが、
どれも一長一短あるわけです。
現場の事、設計の事、コストの事、
それらを総合的に判断する必要があり、
ケースバイケースってことですね。
現場の様子(若草の家)
2014.08.01 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士