大恭建興

リノベーションってどうなの!?

2014.04.24 / 家づくり

最近、お客さんから「リノベーションってどうなの!?」
と尋ねられる機会が増えてきました。
古い住宅をリノベーションして、終の棲家としようとされている方々が
少なからずいらっしゃる。が、
ただ漠然と「大規模なリフォーム」と理解されている方が多いようなので、
「リノベーション」とは一体何なのか、解説してみたいと思います。


まず「リフォーム」とは。
具体的な例で言うとたとえば、、、、、、
ex1 システムキッチンなどの水廻り設備を新しい物に交換する。
ex2 壁紙を張り替える。
ex3 畳をフローリングへ張り替える。
といった具合に、「部分的な更新」といった意味合いが強いですよね。
家中すべての壁紙を張り替えて、フローリングを新しくして、水廻り設備も最新型にして、と。
そこまでやってもそれは「リフォーム」だと思います。
リノベーションでは無い、ただ規模が大きい「リフォーム」です。
何故なら建物としての基本的な部分に手を加えてないから。


これに対して「リノベーション」は、
建物のトータル性能を引き上げて、建物全体を再生させること。
表面的な化粧直しでは無くて、住宅にとって大切な基本性能を高める改修工事。
小幡的には下記の3要素が特に重要かと思います。

その一 耐震性能
大地震に見舞われても倒壊しない、しっかりした構造体であること。
家は命を守る箱です。
新耐震基準以降(昭和52年以降)の建物なら基本的に大丈夫なんですが、
それ以前に作られた建物は耐震性に不安有。
耐震診断を行い、適切な耐震補強工事を行うことが望ましいです。



その二 断熱性能
日本の住宅の高断熱化は世界的に見ても遅れてます。
古い住宅ならなおのこと、断熱材なんてものは入ってません。
大昔の人達は、すきま風ピューピュー、寒いのは囲炉裏にあたって気合いで乗り切る!!
ってのが当たり前だったのでしょうけど、現代人はそんなのイヤですよね。
そんな隙間ハウスで暖房器具をガンガン使っても、熱は外に逃げていくばかりで
灯油や電気の無駄です。
だから、断熱性能が必要。
現代水準+αの断熱性能まで高めることで、月々の光熱費もぐっと抑えられます。



その三 劣化対策
上記の2要素をいかに長持ちさせるか。
現代の新築住宅では当たり前に行われていることを、
古い家にも適用するだけの話ですが。
シロアリ被害を受けないための防腐防蟻処理、床下の湿気対策、
常に乾燥を保つための外壁通気工法など。



この3つの要素をクリアして初めて「リノベーション」です!
ここまでやればあらゆる面で新築と同等以上の満足度!
でもでも、これだけの工事内容にになればもちろん費用もそれなりにかかります。
同程度の仕様、同程度の規模でコスト比較した場合、
新築住宅が100ならリノベーション住宅は70位かな?といった感じ。
高いととるか安いととるか。結局各々の状況次第だと思います。

建て替え案件の場合は解体費用が浮くし、
建物への愛着がある方も多々いらっしゃいますから、
リノベーションは魅力的な選択肢の一つとなるはずです。
ぜひお気軽にご相談を。

現在進行中のリノベーション案件、“若草の家”もしっかり上記3要素をおさえてますよ!

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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