“コンクリートデッキのある家”と題して、東新保の家がWEB施工例にUPされました。
プロカメラマンによる写真がようやく私の手元に来たので、簡単にご紹介。
敷地は新規造成された分譲地。
施主さんが選ばれたのは、南面に7m幅の道路、東面に4m幅の道路があり、
日当たりは抜群に良い角地でした。
特に日当たりは、この分譲地の中でも最も好条件だったと思います。
この好条件を最大限に活かすべく、パッシブな窓のとり方をしてます。
深い庇を組み合わせて冬季の日射は取り込み、夏季の日射は遮れるよう配慮。
また、昨今のゲリラ豪雨による敷地の浸水が懸念されるエリアだったので
高基礎は必須条件。一般的な基礎よりも300mm高くなってます。
基礎が高いことによるデメリットも出てきます。
テラス窓と庭の「段差」が大きくなり、リビングと庭が断絶されてしまう。。。
リビングに大きなテラス窓を設ける理由の一つとして、「外部との一体感が欲しい」
ってのがあるので、この大きな段差は許せない。。。
答えとしては
“基礎高に合わせて高めのデッキを作り、庭の代わりとする”
です。
このプランの肝です。
当初はウッドデッキも検討しましたが、
ガシガシ使えてメンテナンスフリー、BBQの火の粉が落ちても大丈夫な
コンクリート製デッキで決まり。
ウッドフェンスで囲うことによって、
周囲からの目線を気にせずに庭(デッキ)を使えます。
インテリアはいつものごとく、自然素材ベースの仕様。
壁と天井は初採用の塗り壁(プラネットウォール)。
無垢の床と合わせた木製キッチンは、オーク材をあしらったウッドワン製。
オリジナルのダイニングカウンターもオーク材を使ったもの。
使い込むことによって徐々に味わい深くなっていくでしょう。
洗面化粧台もオリジナル品。
壁や床のタイル、レトロな照明スイッチ、IKEAのミラーキャビネットなど、
この辺りは奥様のこだわりが詰まってます。
断熱スペックは高性能グラスウールを多用したコスパの良い高断熱仕様。
Q値は1.9程度。高効率エアコンと組み合わせて真冬でも十分に暖房可能です!
コンクリートデッキのある家
2014.04.18 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士