皆さんご存知かと思いますが、
アメリカとイランの戦争によりホルムズ海峡が通れなくなって、
日本に石油が入ってこなくなりました。
世の中は石油で回っているようなモノなので石油不足はあらゆる業種に影響があるわけでして。
建築業界もそれに漏れず3月末頃から不穏な空気に包まれており、
石油を原料とする建築資材の値上げや納期遅延、受注ストップの話が相次いで出てきております。
“ナフサショック” という表現でTVニュースやネットで様々な情報が流れてきますが、
その内容も日々変化しており、何が真実なのかを見極めるのにも苦労します。
現段階でハッキリしている情報で、
建築工事に大きく影響する項目は以下のとおりです。
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➀断熱材
断熱材と言っても色んな種類がありますが、
発泡プラスチック系断熱材が大きく影響を受けております。
これは昨今の高性能住宅に欠かせないものであり、代替しにくいものです。
カネカケンテック、ダウ化工、JSP、この3社の商品となるのですが、
軒並み40%値上となっております。
さらに新規受注はストップしており非常に入手しにくくなっております。
ネオマフォームのようなフェノール系断熱材も似たような状況です。
そうなるとグラスウールのような繊維系断熱材で代替しようという動きが出てくるわけで、
そちらも値上や受注制限がメーカーから発表されています。
断熱材がないと建て方後の大工工事が進まないので、
工事現場がストップすることになります。
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➁シート系部材
屋根ルーフィング材、シーリング材、透湿防水シート、防湿シート、etc。
木造住宅には防水、気密、防湿のために様々なシートが使われておりまして、
これも各メーカーから値上と受注制限が発表されております。
断熱材同様、シート系部材がないと工事が進まないので工事進捗に影響が出てきます。
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➂設備機器
一昨日にTOTOがシステムバスの受注停止を発表しました。
有機溶剤の不足が原因だそうです。
他メーカーも置かれいている状況は同じはずなので、受注停止は時間の問題だと思われます。
お風呂、キッチン、トイレ、洗面化粧台、これらの設備機器が無い状態でお引渡なんてできません。
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ざっくりと話をまとめると、
「各種資材の値上げは確実。そもそも資材が手に入るかどうかわからない。」という状況です。
その後どうなるのか??
「値上げ前の受注集中だから値上が済めば普通に手に入るようになる」
という楽観的な見解もあれば
「資材不足でしばらくは建築工事が止まる」
という悲観的な見解もあります。
実際にどうなるのか??ごめんなさい。私にはわかりません。
日々変化する情勢を見極めながら、適切な対応をとって参ります。
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以下、弊社のお客様へ。
現在工事中の方、これから工事が始まる方、設計中の方、検討中の方、
皆さま御不安があるかと思います。
国の方も対策に動いているようですので、この情勢がずっと続く事はありません。
【国交省】中東情勢等を踏まえた対応について | 一般社団法人 日本建築士事務所協会連合会
いたずらに悲観的な気持ちになる必要はありません。
世の中の値上傾向は今後も続くはずですので、建てたい時が建て時です。
疑問や質問があれば各担当者にお聞きください。
得られた情報は包み隠さずお客様と共有して進めて参ります。

