10年程前からダイキョーの住宅には 第一種全熱交換型ダクト式換気システム
という高性能な換気扇を採用しております。
家中の空気を確実に換気することができて、さらには温湿度の交換まで行うという、
昨今の高性能住宅には欠かせないモノです。
ダイキョーでは澄家という商品の採用が多く、
その排気口は床面に設置されます。
ここから室内の汚れた空気を吸って、換気扇本体で熱交換してから屋外へ排出されます。

その排気口にはフィルターが付いていて、ホコリや髪の毛が溜まるようになっています。
換気扇本体の熱交換素子を汚れから守るためですね。
当然、定期的な清掃が必要でして、メーカー推奨は3週間に一回。
その旨をお引渡時にしっかりと御説明させて頂くのですが、
忘れたり、億劫になったりしてほったらかしになる事もあります。人間ですから。
これは先日の定期点検での出来事。
「ネタにしていいよ」と施主様から許可を頂いたので御紹介させて頂きます。
下の写真をご覧ください。ホコリが溜まって凄い事になっています。
施主様によると、最後に掃除したのはいつだったかわからないそうです。
この世代の澄家の排気フィルターは二重構造になっていて、
上は掃除されているけれど、下のメインフィルターが目詰まりしている状態。

下の写真を御覧ください。別の排気口ですがこちらはもっと凄い。鳥肌モノです。
「この場所の排気口は掃除した事ないかも・・・」との事。

二層とも完璧に目詰まりしていますね。ここまでくるとほとんど通気しないと思われます。
換気量も激減してしまい空気室が悪くなり、人体への影響も懸念されます。
高気密ゆえに隙間風による換気なんて期待できません。ほぼゼロ。
この状態を放置すると
「高気密住宅は空気が淀んで結露して木が腐る」という迷信が現実なり得ます。
また、換気扇本体のファンモーターへの負担も大きくなり、機器の故障に繋がる事もあるでしょう。

このような排気口が屋内に複数あるので掃除が億劫になるのもわかりますが、、、
清掃作業自体は一か所につき一分もかからないと思います。
五か所あっても五分、と思えば気が楽です。
・・・
そして、排気口があれば給気口と言うものがありまして、
やはりそこにもフィルターがある。
外気を屋内へ導入する際に、花粉等の粉塵や羽虫が引っ掛かり蓄積されます。
下の写真は澄家の給気口。
シルバー色のカバーの下に円筒状のフィルターが設置されております。

こちらも長い間放置されていたそうですが、想像していたよりキレイでした。
屋内排気口のインパクトが強すぎてそんな風に見えたのかも知れません。
とはいえ目詰まり気味なので清掃して頂くようにアドバイスさせて頂きました。
ちなみにメーカー推奨は3ヶ月に1回です。

習慣化してしまえば何てことないフィルター清掃。
せっかくの高性能住宅ですから、健全な状態で末永く暮らして頂きたいものです。
あなたのお宅は大丈夫ですか??

