大恭建興

現場の様子(ひ生の家) その三

2025.09.17 / 家づくり

“ひ生の家”

上棟後の工事の流れ。

外周部の耐力面材(タイガーEXハイパー)施工。

この面材1枚あたり約70本の釘を打つわけで、面材は全部で70枚くらい使うから、

70本 × 70枚 = 4900本 ・・・!!

この量の釘を大工が現場で打っていくのです。おつかれさまです。

施工が完了したら、釘のチェック。

釘の種類、ピッチ、メリコミ、ヘリ空き、をすべて目視確認。

膨大な数量ですから、これを完璧に施工するのは至難の業です。

全体的には良好な施工状況でも、重箱の隅をつつけば何かしらのNG箇所はあるもの。

耐震性に直結する部分なのでしっかりと見て行きます。

面材の継手に気密テープを張って、より確実な気密層とします。

その後、付加断熱材(ネオマフォーム)を張っていきます。

このネオマフォーム、

発泡ボード系断熱材でありながら経年劣化による断熱性能低下はほぼゼロ。

グラスウール等と違って耐水性のある材料だから、施工時の雨濡れもOK。

各種外装(木製、板金、etc)で防火構造の認定も取得しているから、

準防火エリアで建築する場合は重宝します。

外壁付加断熱材としては非常にあんばいがいいですね。

透湿防水(デュポンタイベック)シート施工 ~ 外壁下地木材施工 ~

各部防水処理 ~ 外部防水検査 ~

内部の耐力壁施工。

スタンダードな筋交仕様(壁倍率4.0倍)をメインに計画しております。

筋交はなるべく欠点(抜け節)のない材料を使いたいところですが、

これも完璧がなかなか難しい。

材木屋に節の少ない材料を出してくれと依頼していても、

大きな欠点がある材料が現場に入る事もあります。

基準に乗らない材料は返品交換しましょう。

こちらは構造用合板を柱の内側に張る、筋交よりも高倍率な耐力壁です。

両側に張れば壁倍率6.6倍。要するに、筋交よりも頑丈な壁。

昨今の木造住宅は耐震等級3があたりまえになってきているので、

筋交だけでは耐力が不足する事も多々あり、

このような頑丈な壁が欠かせなくなっております。

面材系耐力壁は釘の監理が大切ですから、

外周部の面材同様、釘の施工状況をしっかりと確認していきます。

壁内断熱材(HGW16k 105mm厚)施工 ~ 防湿シート施工 ~ 各部テープ処理 ~

天井断熱材施工

セルローズファイバー吹込み、350mm厚。

実際の施工厚さは400mm~450mmといったところでしょうか。

この手の断熱材は施工後に沈下する性質があるので、

設計値よりも厚めに施工し、

沈下しても設計値を下回らないように配慮が必要です。

気密断熱工事が完了した時点で、中間の気密測定を行います。

C = 0.1 cm2/㎡ という代り映えのない数値です。小倉棟梁グッジョブ。

特に手直し等せずにこういう毎回このような数値ですから、

気密測定がただの儀式と化しております。

でもね、やっぱり確認することに意味があると思うのです。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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