“美幸町の家”
上棟後、外周部に耐力面材(タイガーEXハイパー)を張っていきます。
構造計算により偏心バランスをとっているので、耐力壁と非耐力壁が混在しており、
釘の施工ピッチが一様ではないので注意が必要です。
一通り耐力面材の施工を終えたら、設計担当と現場監督が釘の施工状況を全数チェック。
その後、面材の継手や端部に気密テープを張って、気密化。
耐力面材 = 気密層 という考え方で壁体を作っているので、
この時点で外壁の気密工事は完了している事になります。
一方、先日の “長岡千代栄町の家” の記事に書いたように
屋内側にポリエチレンシートを張って気密化するという考え方もあります。
現場の様子(長岡千代栄町の家) その三|ブログ|新潟県長岡市の注文住宅・新築・リフォーム・リノベーション 有限会社大恭建興
どこを気密ラインとするか?面材でとるのかシートでとるのか?
正解不正解がある話ではないと思います。
いずれにせよ、設計者や現場がどこが気密ラインなのかを明確に認識している事が大切です。
高気密住宅の基本ですね。
その後、付加断熱材(ネオマフォーム)を張っていきます。
みんな大好きネオマフォーム。
昨今の高断熱住宅で多用されている高性能断熱材です。
単位厚みあたりの断熱性能が高く、燃えにくくて、雨濡れOKで、
性能劣化もほとんどない。
メリットたくさんなのでお値段は相応。
もっと安くしてくれると嬉しい。
その後、透湿防水シートを張る。これは防水層であり防風層でもあります。
信頼と実績のデュポン社のタイベックが標準仕様です。20年の製品保証。
「20年?住宅の寿命はもっと長いのでは?」というこだわり派のあなたには、
ウルト社のハイムシールドという商品がおススメ。
メーカーによると80年相当の耐久性があるという、ハイグレード品であります。
ミルスペック とか オーバースペック という言葉が好きな男子に響きそう。
基礎断熱材はポリスチレンフォームを使用。
外周部立上りとスラブ上全面に施工します。
スラブ上断熱材には養生板を張って、断熱材が削れたり凹んだりしないように保護しております。
床の下地木材が何だか緑色なのは防腐防蟻剤の染料の影響です。
人畜無害なホウ酸系薬剤を使っているので御安心ください。
内部の耐力壁施工 ~ 接合金物施工 ~ 構造金物検査 ~
壁内断熱材施工。高性能グラスウール16k 105mm厚。
室内側にポリエチレンシートを張って防湿層とします。
隙間なくビシッと張られていて美しい。平沢棟梁。
天井断熱材施工。
セルローズファイバー吹込み。350mm厚。
たっぷり厚めに施工して頂きました。
気密断熱工事が完了したら、中間の気密測定を実施。
いつもどおりのバッチリ高気密です。グッジョブ平沢棟梁。