大恭建興

現場の様子(悠久町の家) その二

2024.11.28 / 家づくり

“悠久町の家”

地質図によると比較的地盤が良いエリアだったので改良不要判定を期待しますが、

実際に地盤調査してみると、要地盤改良の判定。

沼地の多い稲作県ですからそんなもんです。

そのために地盤改良工事があるんです。

環境パイルS工法にて地盤改良を行い、足元を固めます。

長さ3mの木製パイルを40本、地中に圧入。

音も無く静かに杭が地中に飲み込まれていきます。

この木製パイルは防腐防蟻剤を加圧注入されており、

60年以上の耐久性を確認済みという事なので腐朽の心配はありません。

また、杉の間伐材を有効利用しておりまして、

一般的なセメント系地盤改良と比べるとCo2排出を大幅削減できるのが特徴。

時代はSDGsであります。

いつものベタ基礎を作って行きます。

掘削 ~ 砕石敷均し ~ 

防湿シート敷設 ~ 捨てコン打設 ~ 外型枠組立 ~ 鉄筋組立 ~ 配筋検査 ~

内部型枠組立 ~ アンカーボルトセット ~ アンカーチェック ~ 

躯体コンクリート打設(耐圧盤と立上りを同時打設) ~

養生期間を経て型枠解体。

ジャンカやピンホールも最小限、キレイな基礎コンクリートが出来上がりました。

いつも工事をお願いしている手練れの基礎屋さんの仕業です。ありがとうございます。

基礎内部に水が溜まっているけど、外側に水が滲み出てこないのが一体打設の証。

打継がある場合は下記写真の水色線の部位から水がジワジワと出てくるんですね~

ここから大工工事。

土台はベイマツの加圧注入材を使用。

固くて柱のメリコミに強い樹種だから、

設計積雪量が多くなる雪国の住宅には持って来いの商品です。

使われている薬剤も人畜無害なモノなので、そこらへんも問題なし。

その他の構造材は基本的に新潟県産の杉材を使っております。

地産地消を意識しての材料選定です。

地面に近い部分の杉材はホウ酸系薬剤で防腐防蟻処理。

雲一つない青空のもと、建て方作業がスタート。

中村棟梁を筆頭に大工職人達とクレーン車が連携しながら柱や梁を組み立てていきます。

この工程、一日から二日であっという間に組み上がるので、

ビジュアル的なインパクトも大きい。

「家が形になった感」を一番感じられるタイミングなので感激される施主様も多い。

事故やトラブルもなく、無事に屋根まで架かりました。祝上棟です。

N様、おめでとうございます。

ここから大工工事がしばらく続きます。

中村棟梁、いつも通りよろしく頼みます。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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