大恭建興

現場の様子(上除町の家4) その三

2024.11.13 / 家づくり

上棟後の工事の流れ。

外周部の耐力面材施工。

この手の商品は色々ありますが、今現在、タイガーEXハイパーが標準仕様です。

耐震性&透湿性&防火性&コスト のバランスが良いので、みんな使ってますね。

耐力面材の施工完了後、釘の施工状況を全数チェック。

釘の種類、ピッチ、ヘリ空き寸法、メリコミ過多、

といったあたりを設計担当者と現場監督が図面片手に見て行きます。

膨大な数の釘を人間(大工)が打っていくわけですから、完璧は難しい。

NG箇所がゼロなんてことはなかなか無いですから、このようなチェック体制が大切です。

釘チェック完了後、ジョイント部を気密テープで処理。

より確実な気密層を形成します。

その後、付加断熱材(ネオマフォーム45mm厚)を施工。

窓まわりは下地木材の隙間をアクリルテープで気密処理。

下部は厚手の透湿防水シートを巻き込み、三面交差部はストレッチ系防水テープで防水処理。

その後、樹脂サッシ取付。

窓はYKKAPのAPW430が標準装備。

窓を取り付けたらネオマフォームの上に透湿防水シートを張って、

窓まわりやダクト貫通部を防水テープ処理。

続いて外壁下地木材を施工。

その後、外部防水検査。

今回は床断熱工法ですので、大引間に断熱材を施工。

XPS3bの90mm厚。

木軸と断熱材の隙間は気密テープ処理。

床下地合板施工後、さらにもう一枚、断熱材を敷く。

床の付加断熱ですね。

XPS3bの30mm厚。

下地木材は使わずに床全面に敷くから熱橋も大工手間も抑えられてあんばいが良い。

筋交や構造用合板を用いて内部耐力壁を設置していきます。

構造計算(許容応力度計算)により、

強い壁や弱い壁を使い分けて偏心バランスをとるので、

ただ強い壁が多ければ良いってわけじゃない。

耐力壁と金物取付が完了したら、構造躯体検査を行います。

図面通りに、ルール通りに施工されているか、目視で確認していきます。

壁内断熱材(HGW16k 105mm厚)施工 ~ 壁防湿シート施工 ~

屋根断熱材(セルローズファイバー330m厚)施工 ~ 天井気密シート施工 ~

ここで中間の気密測定を行います。

総相当隙間面積 18 cm2 ÷ 実質延床面積 142.23 ㎡ = 0.126・・・

という事で C = 0.1 cm2/㎡ となりました。

床断熱工法だったり、2階がオーバーハングしていたり、

気密的に不利な要素もボチボチありましたが、

小倉棟梁の血と汗と涙?により、喜ばしい数値が出ました。

ありがとうございます。

竣工測定もこのまま行けると良いですね。

 

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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