大恭建興

現場の様子(片貝の家2) その三

2024.09.26 / 家づくり

上棟後、外周部の耐力面材を張っていきます。

釘打ち機のエア圧は弱め、浮かし気味に釘を打ってから最後は大工が手締めする。

このようにひと手間かける事で、釘のめり込み過多を防ぐことが出来ます。

なるべく完璧に近い施工になるように、現場は頑張っております。

構造計算で偏心バランスの検討も行っているので、

耐力壁の強さを使い分けたり、あえて弱い壁(非耐力壁)を設けたりしてます。

つまり、何も考えずにただ釘を打てばいいわけではないという事。

施工方法が一様ではなく間違いが起きやすい工程ですから、

一通りの施工が完了後、

設計担当と現場担当が構造図を見ながら釘の種類やピッチを確認していきます。

耐力面材気密テープ貼り ~ 付加断熱材(ネオマフォーム45mm厚) ~ 

サッシ取付(APW430) ~ タイベックシート張り ~ 防水テープ処理 ~

外壁下地木材施工 ~ 外部防水検査 ~

内部耐力壁施工 ~ 構造接合金物設置 ~ 

耐震要素の施工が完了したら、構造躯体の検査を行います。

図面通りに耐力壁が設置されているか?

接合金物の取付方法は適切か?

昨今の木造在来工法は金物だらけだから、それだけ間違える可能性も高い。

自社チェックと外部検査機関によるダブルチェックで見落としを防ぎます。

基礎内断熱材(PSF3種b 50~100mm厚)施工 ~ 床束に発泡ウレタン断熱材施工 ~ 

土台と基礎コンクリートの取り合い部にも断熱材を接着して断熱補強。

大引下の隙間も併せて発泡ウレタン断熱材を充填。

断熱材の隙間を埋めていきましょう。

木部が緑色に染まているのは防腐防蟻剤によるもので、

人畜無害なホウ酸系薬剤を使用しております。

スラブ上は全面断熱。

その断熱材はPSF(ポリスチレンフォーム)と言って、板状の発泡スチロールのようなもの。

人間が載ったり、掃除機をかけたりすると、どうしても凹んだり傷ついたりしてしまいます。

(少しくらいのキズや凹みは大勢に影響ない)

でもなんだか、私としてはそのキズや凹みがモヤっとするので、

スラブ上の断熱材には養生板を張って、傷まないように配慮しております。

壁内断熱材(HGW16k 105mm厚)充填 ~ 室内側防湿シート張り ~

天井の断熱材施工。

セルローズファイバー350mm厚。

実際は400~450mm厚と、設計値よりも厚めに施工。

事後に沈下しても設計値が確保できるように。

気密断熱工事が完了したタイミングで中間の気密測定を実施。

総相当隙間面積22 cm2 ÷ 実質延床面積135.42㎡ = 0.1624....

四捨五入ルールで C値 = 0.2 cm2/㎡ という結果でございました。

気密はバッチリ!

平沢棟梁、ありがとうございます。

 

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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