大恭建興

現場の様子(森のエスネル) その二

2024.09.09 / 家づくり

地盤調査の結果は要地盤改良という事で、

ダイキョースタンダードな環境パイルS工法で地盤補強を行います。

国産の杉間伐材に防腐防蟻処理した木製パイルを使用するこの工法。

一般的な湿式柱状改良と比べると、

杭材を製造する工程での二酸化炭素排出量が少なくて、環境負荷が低いのが特徴です。

昨今は環境性能も重要視される時代。SDGsな取り組みは大切ですね。

専用重機で杭材を地面に圧入していきます。

通常は1日~2日で作業完了します。

エスネルはコンパクトな家ですから、1日で完了です。

やり方設置。

エスネルデザインの代名詞である高基礎です。

一般的な住宅の基礎高は地面から40cm~50cm程度ですが、

この基礎は100cm超の高さ。

さらに1階床組をかさ上げする事で、床下有効高さは130cmほど確保。

ボリュームたっぷりの床下空間となります。

ベタ基礎一体打設がエスネル仕様です。

田の字型のシンプルな架構。

地中梁工法とし、基礎内部の立上りは最小限となっております。

このあたりはダイキョーと同じ匂いを感じますね。

アンカーボルトセット ~ アンカーチェック ~

そして生コンクリート打設です。

青い空が綺麗ですが、真夏の炎天下。現場は過酷な暑さです。。。

高さ1m超の高基礎の一体打設は施工が非常に難しい。

コンクリートの肌がそのまま見えてくる打ち放し仕上だから、

上塗りでアラを隠すことも出来ません。

ジャンカや気泡が入ればそのまま見えるから、打設は一発勝負です。

このような高基礎一体打設、普通の基礎屋さんに施工依頼しても断られると思います。

それくらい施工難度が高くて失敗のリスクがあるという事。

でもね、この基礎屋さんは喜んでやってくれる。一生懸命にベストを尽くしてくれる。

経験と情熱が無いと出来ない仕事です。THE職人ですね。

真夏の炎天下のコンクリート打設。

実は真冬のコンクリート打設よりもリスキーなんです。

打設直後のコンクリートは、

高温と炎天下に晒されると急激に水分が失われて、ひび割れが多発します。

だから、真夏は硬化中のコンクリートが乾燥しないような配慮が必要。

とにかく水をたっぷり与えてあげましょう。

写真だとよくわかりませんが、ベタ基礎内部に水が張ってあります。

冠水養生というヤツですね。高橋監督がたっぷりと入れてくれました。

この状態ならバッチリ保水されて乾燥を防げる。

冬はテントを組んで加温養生、夏は水を撒いて冠水養生、

このようなケアをしっかりとしている工務店はきっと少数派なんじゃないでしょうか。

愚直にマジメに。頑張ってます。

基礎屋さんと高橋監督の努力の甲斐もあり、

密実で美しい基礎コンクリートが完成しました。

コンクリート表面のガラス質がキレイ。

ジャンカやピンホールも最小限。

本当に腕のいい基礎屋さんです。ありがとうございます。

外部足場を組んで、構造材が現場へ搬入されました。

土台敷からスタート。

シンプルで合理的な架構。

さらにコンパクトな家ですから、建て方作業はスムーズに進み無事に上棟。

大工の皆様、炎天下のなかお疲れさまでした。

小さな森がいい感じ。

上棟式。

タイパやコスパを重視する昨今はこういう祭事を省略する事が多い。

それが悪いわけじゃないけど、なんだか少し寂しい気もしてます。

そんな中、やっぱり村松さんは上棟式を行うと。うんうん。そうだろうと思ってました。

他人への感謝や家族への愛情に満ちた優しい人ですからね。

こういう祭事は絶好の機会ですよね。

担当大工は折田棟梁。村松さん御指名です。

村松さんも祈願。

いよいよですね。

最後に、当日作業に当たった職人達へ労いの言葉と折箱を頂きました。

ありがとうございます。

私は大した活躍をしておりませんが、折箱を頂いてしまいました。

重ねてありがとうございます。

後日、村松さん御友人達に集まって頂き、モチマキも行いました。

(友達多いな!!)

私が子供の頃はあちこちでモチマキが行われていたものです。

今の子供達は知らないでしょうね。

せっかくなので私の妻子も参加させて頂きました。

長女はお菓子GETしてハイテンションで大喜び。

記憶に残る楽しいイベント、ありがとうございました。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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