大恭建興

現場の様子(中島の家2) その三

2018.08.20 / 家づくり
上棟後、間柱や窓下地を入れていく。
建て方作業はあっという間に終わるけど、
ここからの大工工事は長い。
暑い中お疲れ様です。

基本的な耐震要素は耐力面材で確保するのがボード気密工法の考え方。
外周部は断熱材(グラスウール)が壁内に入るので、
断熱施工の観点から極力スジカイは入れない。
入れるとしてもシングルスジカイ。ダブルにはしない。
スジカイが入り組んだ壁内にグラスウールを隙間なく入れるのは難しい。
断熱材を隙間なく入れられるように、配慮しているということ!
モイスTM↓
釘の種類やピッチを確認。

断熱材が入らない内部壁の耐震要素はスジカイがメイン。
抜け節や欠点が無い木材を使いましょう。

スジカイってこういうやつね↓
“×”に入るのがダブル(たすき掛け)
“/”に入るのがシングル(片スジカイ)

断熱材の施工。
高性能グラスウールを隙間なく入れる。
グラスウールと言っても色々な種類があり、断熱性能もそれぞれ違う。
ダイキョーがメインで使うものは“高性能16k”というクラス。
現状、新潟エリアでは費用対効果のベストバランスかと思います。

大手断熱材メーカーのWEBサイト↓
北海道と本州で商品ラインナップが違う。
当然、北海道には高性能品が揃っている。
ダイキョーの様な高断熱系工務店は北海道向けの高性能品が欲しいんだけど、
送料やら何やらでかなり割高になってしまう。

防湿シートを張る。
壁内に水蒸気が入り込まないようにするもの。
昔はこれの施工を省略したり乱雑だったりしたようです。
だから、
グラスウール = 壁内結露 = ダメな断熱材
というイメージを持たれる方々が多い。
適切な設計施工があればそんなことないんですが。

今回は準防火エリアなので一部防火サッシとなっています。
LIXILの防火戸サーモスX。網入複層ガラス。

南面の大開口は延焼ラインを逃れ、非防火戸としています。
防火サッシは通常品と比べると価格は高く、断熱性能は低い。
防火サッシを減らすのも設計上の工夫です。
小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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