大恭建興

現場の様子(下保内の家) その一

2023.01.18 / 家づくり

つい先日の話。

長岡市役所アオーレ長岡に寄ったら、

ちょうど窓ガラス清掃作業を行っていました。

作業員の方が、

伸びるパイプの先端にブラシを付けてゴシゴシとガラス面を磨いております。

しかし、このパイプがとっても長い。

ホームセンターで見かける商品で届くのは、せいぜい2階の窓まで。

でもこれなら3階の窓でも届きそう。

(作業員の方に撮影許可頂きました)

昨今の高性能住宅はスベリダシ窓やFIX窓が多く、

窓の構造的に屋内からガラス外側を清掃するのが難しい。

引違窓なら内部から障子を外して清掃できるけど、トリプルガラスは重たくて危ないし、

また気密の観点で引違窓は多用したくない。

だから、

「2階の窓ガラスの外側ってどうやって掃除するの?」と施主様の疑問に対しては、

「2階までなら伸びるブラシで清掃可」

「3階以上は届かないから、内部から清掃できるドレーキップ窓にするしかない」

とお答えしておりました。

しかし、

この商品ならば3階の窓でも届きそうな気がする。

え?届かない?

コメリやムサシでは見かけませんよね??

ちょっと調べてみようと思います。日々勉強ですね。

どこに売ってるか聞けばよかった。

さて、2023年最初の地鎮祭は “下保内の家” です。

年末のドカ雪でどうなる事かと思いましたが、

雪解けも進み、スムーズに式を開催することが出来ました。

設計担当が佐藤、現場担当が反町、サトソリコンビで臨むプロジェクトであります。

工事安全を祈願し、いよいよ着工です。

建物の方は、ハイスペック&コンパクト。

核家族にちょうどよいサイズ感(延床面積30坪程)の箱に、諸室ギュッとをまとめつつ、

吹抜や大開口を組み合わせて、解放感も兼ね備えております。

そう。

戸建て住宅のトレンドは “ハイスペック(高耐震、高断熱)” と “コンパクト” です。

昨今のエネルギーや建築資材の高騰を鑑みると、

住宅の高性能化かつコンパクト化は必然とも思います。

コンパクトかつ高断熱とすることで、熱損失を最小限にして暖冷房エネルギーを抑えつつ、

ハイスペックゆえのコストアップをコンパクトに造る事で抑える。と。

でも狭苦しいのは嫌だから、広く感じる工夫、広く使える工夫が必要です。

今後は今まで以上に、設計者のスキルが求められる時代になっていくのでしょう。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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