大恭建興

現場の様子(内島見の家) その四

2022.11.12 / 家づくり

“内島見の家”

工事がほぼ完了したので、竣工検査に行ってきました。

エントランスまわりは、

あらわしの小屋組みや杉板外壁で木の質感たっぷり↓

緩やかなスロープを通って玄関へアクセスします。

玄関ドアは奮発してYKKのイノベストD70を採用。

電子錠×高断熱×天然木 なハイグレード品です。

木製格子の勾配天井と南面大開口を組み合わせた開放的で明るいLDK。

夜は間接照明で天井の陰影が際立ち、ムーディ勝山な空間となります。

窓は太陽に素直に配置。THEパッシブデザインです。

冬は窓からたっぷり日射が入り、夏は庇が日射を遮ります。

大きな窓の向こうには、ウッドフェンスで囲まれた庭を望む。

シンボルツリーやグランドカバーは来年の春に施工予定。

庭の植栽が充実してくれば、外部からの視線を更にカットできるので、

カーテンを閉じないで生活することも出来るかな。

イタウバ材の縁側は無塗装でも十分長持ちです。

経年による灰色化はするけど、メンテフリーに近い。

外部に使うデッキ材はこういうハードウッド材か人工木材がおススメ。

イニシャルコストはかかるけどそう簡単には腐朽しないので、

何度も塗り直したり、作り直すよりもローコストと考えます。

竣工がこのタイミングなので、

小屋裏エアコン冷房の体感は出来ませんでした・・・

楽しみは来年の夏にとっておきましょう。

この開口部が小屋裏エアコンの点検口と室内空気の吸い込み口を兼ねていて、

室内の熱気をここから取り込んで冷やしてから、エアコン正面側へ送風するイメージ。

この普及品のエアコン1台で床面積32坪程の平屋を全館冷房します。

3.6kw(12畳用)1台で32坪(64畳)を冷やす。そんな感じ。

熱収支の計算としては十分に足りるけど、暖気と違い、

冷気は重たくて拡散しにくいので冷房のムラが出やすい。

冷房は暖房より難しいんですね。

なので、

エアコンから遠い部屋まで冷気をしっかりと送り届けるための配慮が必要となります。

切妻屋根のてっぺん部分が冷房チャンバー空間となっており、そこをエアコンの冷気が走り、

チャンバー部分に設けたスリットやパイプファンから冷気が出てくるという構図。

各部屋へまんべんなく冷気が届くように頑張って考えました。

派手な吹出ガラリだと野暮ったくなるので、

細くて目立たないシンプルデザインとした努力も買っていただきたい。

外構工事を残しますが、今月中に竣工お引渡し予定。

完成です!!

植栽が入ればもっと素敵な外観となります!!

〇許容応力度計算による耐震等級3(積雪1.0m時)

〇Ua値 0.25 W/㎡・k(Q-pex4.02)

〇C値 0.12 cm2/㎡(中間時実測、竣工測定はこれから)

〇床下エアコン1台による全館暖房

〇小屋裏エアコン1台による全館冷房

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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