現在プランニング中案件の傾向。
インナーガレージ(外部収納)を希望される施主様がたまたま数組重なった。
なぜインナーガレージ(外部収納)が必要なのか、動機は皆さま多種多様です。
「自動車整備」とか
「立地的に地吹雪が強烈」とか
「車を長く大切にしたい」とか
「キャンプ用品等々の収納」とか
木造でしっかりとしたガレージを作るには相応に建築費用がかかるので、
住宅と併せると結構な費用的な負担です。
現実的にはアルミカーポートと薄鉄板の物置になってしまうところですが、
ここをちょっと頑張って頂くと、建築物としては凄く良くなる。
インナーガレージのある過去物件を振り返ってみましょう。
↑1台はインナーガレージ、1台は屋根のみ、というスタイル。
↑四方を壁で囲まれたガレージは外部収納としても使えるのが魅力。
↑ガレージが独立した別棟バージョン。住宅と車庫との間に中庭がある。
↑ゆったり3台分のスペース。自動車2台と自転車等々の雑多なモノを収納。
地吹雪が強烈な立地なので、四方に壁が必須でした。
↑自分ち。天井にカヤックやゴムボートを吊って高さ方向を有効に利用。
↑釣り道具、ボート道具、キャンプ道具、などなど
外部収納的なところに仕舞っておきたいものが沢山。
まだ全然片付いてません・・・
「お金はかけられないけどガレージ欲しい」という場合。
ちょっとダウングレード?すると下記のようなものがあります。
薄い鋼板製のガレージです。
木造在来工法や2×4工法よりも安価。ちゃんと四方に壁がある。
※写真はメーカーさんHPより拝借
“クルマのための屋根を架ける”
が目的で有ればアルミカーポートに勝るものはありません↓
費用対効果でこれ以上のものは無いでしょう。
イマドキのものは積雪2.0mまで対応できます。
※写真はメーカーさんHPより拝借
同じ床面積で比較した場合、ざっくり下記のような費用差となります。
木造車庫 >> 薄鉄板車庫 >>>> アルミカーポート
仕様による差はあれど、こんなところでしょう。
意匠設計側からすると出来るならば避けたいアルミカーポート。
でも、「こんなに安いんだからこれで良いじゃん」という側面もある。
最終的に、決めるのは施主様です。
ガレージは贅沢なのか
2017.10.18 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士