天気予報によると今週末にかけて新潟は雪っぽい。
工事現場に降雪は嬉しくないので、
建築屋としては、あんまり降らないでほしいものです。
個人的に最近はスキー場にも行かなくなったので、
そういう意味でも雪は歓迎できないですね。
「やったー雪が積もったー」
というような子供心。
ついこの間まで持ち合わせていた気がしますが、
もう無くなってしまったみたいです。。。
そんな寒い寒い冬のこの時期に、夏の冷房のネタ。
新潟の気象の場合、
夏の冷房よりも冬の暖房に必要なエネルギー(電気代)の方がはるかに大きく
必然的に暖房の方が優先順位が高くなります。
冷房している期間よりも暖房している期間の方が長いですよね?
だから「いかに効率よく快適に全館暖房するか」がまず最初にくる。
真摯に省エネ住宅に取り組んでいる建築業者は、
各々様々な方法でそれを実践しています。
で、暖房が満足に出来たならば、次は冷房じゃないかという話。
現状、ダイキョーの標準的な仕様としては2階のホールに、
冷房用エアコンを一台設けて、それで全館冷房を行うスタイル。
躯体の断熱性が良ければこれでも十分に冷えるのですが、
個室間の温度差はやはりあります。
個室が多くて閉鎖的な状況だと、どうしても温度ムラが出てしまう。
そこで、花園南の家は“小屋裏エアコン冷房”という手法をとっています。
概念は下図の通り。
床下エアコンシステムをそっくりそのまま上下ひっくり返した、
といったイメージ。
小屋裏空間に設置された壁掛エアコンで小屋裏を冷やし、
その冷気が2階の各室に落ちていき、1階まで到達する。
スリットや有孔板を駆使して、冷気の通り道を作る。
竣工予定が暖房期というのが悔やまれます。。。
花園南の家はHEAT20のG2グレード相当の超高断熱躯体ですから、
夏はギンギンに冷えることでしょう。
ガルバの外壁もほぼ張り終えました。
久しぶりの丸波(中波)はホリが深くて立体感がある。GOOD。
大工工事もほぼほぼ完了。
年明けの竣工に向けてラストスパート!!
現場の様子(花園南の家) その四
2016.12.14 / 家づくり小幡 大樹
専務取締役・一級建築士