上棟後はまず耐力面材張り。
針葉樹構造用合板を大工が張っていきます。
一通り張り終えたところで釘の施工状況確認。
釘の種類やピッチなどをチェックしていきます。
例えばこれはNG↓
釘が端に寄り過ぎていて、縁空き寸法が足りません。
規定通りになるように増し打ちして対応します。
全体としての施工状況は良好でも、細かい部分を見ていくとミスはあるもの。
生身の人間が現場で施工する以上、完璧は難しいわけで、
そういったミスをなくすためにもきちんと検査する必要がありますね。
その後、耐力面材の継目に気密テープを張って、
付加断熱材を施工していきます。
ここ最近は発泡ボード系断熱材(ネオマフォーム)を採用する事が多くなってきました。
施工性や悪天候対応など、理由は色々ありますが・・・
こちらの工法にシフトし始めてから、
「壁体に透湿性が無いから壁内結露のリスクが高まるのでは?」
という勉強熱心な施主様からのお声がちらほら聞こえるようになってきました。
今までは繊維系断熱材による付加断熱を主に行っていたので、
水蒸気が通る“透湿型”の壁体だったわけですが、
発泡ボード系断熱材は水蒸気を通さないので、
“非透湿型”で大丈夫か?という危惧ですね。わかります。
でも大丈夫。
冬型結露のリスク、夏型結露のリスク、防湿シートの施工精度、
などなど総合的に勘案して
「発泡ボード系の付加断熱でも問題ない」というのが現在の社内的な見解です。
ちょうど先月、
新住協のバイブル “設計施工マニュアル” の最新版が発刊されました。
超久しぶりのアップデートですから、これはキチンと読み込む必要があります。
これから熟読したいと思いますが、その中に驚きの仕様が追加されていました・・・
新住協の付加断熱工法は “透湿型” が基本であり、
壁や屋根に発泡ボード系断熱材は使わないのが定石でした。
(多分今でも基本方針は変わらない)
そんな中、最新のマニュアルにはネオマフォームによる外張断熱仕様が追加!!
背中を押してもらった感があります。
透湿防水シート施工 ~ 外壁下地木材取付 ~ 防水検査 ~
基礎断熱材の施工。隙間を発泡ウレタン断熱材で埋めていきます。
主たるサッシはAPW430。
定番のトリプルガラスの樹脂窓。
壁内のグラスウール施工 ~ 防湿シート施工 ~
1階と2階の階間部にはロックウール断熱材を敷き込み、遮音性を持たせています。
2階の床下地には石膏ボードを張り、これもまた遮音措置という意味合いです。
ボチボチ順調に進行中。
大工工事も後半戦です。