大恭建興

富山に行ってきたよ

2015.08.07 / 家づくり

今日は私の誕生日。
とうとう30歳になってしまいました。
これからは健康に気を付けていきたいと思います。
あとお酒。休肝日を設けることを誓います。

ずいぶん前に“省エネ建築診断士”の試験を受けました。
温熱設計の基礎を知っているか?という試験内容。
一般社団法人パッシブハウスジャパンがやってます。
無事に合格し、こんな感じの免許証が送られてきました。



で、建築中の“パッシブハウス”の構造見学会の案内を頂きました。
パッシブハウスというのは、
ドイツのパッシブハウス研究所が定める超高断熱住宅のこと。
床面積1平米あたりの冷暖房負荷がともに15kw以下となるような超省エネ住宅です。
一般社団法人 新住協(こないだNPO法人から一般社団法人になりました)
で言う所のQ1.0(キューワン)住宅みたいなものですかね。
どちらも超高断熱化した躯体で熱ロスを極限まで抑えるという趣旨の建物です。

会場は富山県黒部市。
高速道路を飛ばしてあっという間です。
丁度お昼頃着いたので、ランチは海の幸で。



みんな事務所で仕事しているのに自分だけ豪勢に生ガキと海鮮丼。。。ゴメンね!!



弊社は新住協の会員ですから、
新住協方式のノウハウを一生懸命勉強しています。
しかし、“パッシブハウス”の現物は見たことが無いし、あまり情報がありません。
建築中のモノが見れる機会など中々ないですから、貴重な体験です。

早速現場へ。
貴重な冬場の日射を室内に取り込むべく南面は超大開口。
パッと見、耐力壁が全く無いように見えますが、
あとからFIX窓の部分に鋼製ブレースが取り付けられるそうです。
主たる窓はトリプルガラス、YKKAPのAPW430ですね。



外壁付加断熱はセルローズファイバーが200ミリ厚。付加分だけでもかなりの厚みです。
基礎コンクリートは外側に防蟻EPS、内側にもEPS、スラブ下にも全面EPSだそうです。
この基礎はかなりハイグレード。お金かかってますね。



柱間の充填断熱はネオマフォームの80ミリ厚。
自分は新住協の人ですから「繊維系じゃないのか!!」と心の中で叫んでしまいましたが、
防湿層を省略できる等のメリットがあるそうです。
屋根は梁間にセルローズファイバー充填。厚みは忘れました。



見ていて気持ちが良くなるほど躯体の断熱がしっかりしていました。
ディティールでも参考になる部分が多く、カメラでパシャパシャしてきました。
今後の設計に活かせればいいなぁと思います。

小幡 大樹

小幡 大樹

専務取締役・一級建築士

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